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悪魔の3歳児!第1次反抗期とは?いつからいつまで?なぜ?乗り切る接し方

悪魔の3歳児!第1次反抗期とは?いつからいつまで?なぜ?乗り切る接し方

悪魔の3歳児と言われる時期が到来し、育児に疲れているパパやママはいませんか?
どうして反抗期ってあるの?いつ終わるの?どんなふうに関わるとおさまるの?
反抗期の子どもの姿と、大切にしたい関わり、そしてパパやママの気持ちの保ち方を紹介します。

3歳児とは?どんな時期?発達と成長を知ろう

3歳になると子どもはどんな発達をするのでしょうか。

心も体も3歳前とはずいぶん変わり、成長したのはわかるけれど、反抗ばかりで育てにくい。

全然言うことを聞かない!いちいち暴れたり泣いたりしてめんどうくさい…

パパやママの目にはお子さんが悪魔のように感じることもあるかもしれません。
3歳は肉体的にも精神的にも少しずつ自立していく時期です。
ですが、すっかり自立するのではなく、パパやママなど信頼できる周囲の大人に支えられ、甘え、受け止めてもらいながら自信をつけ、徐々に成長し自立します。
言葉の数もまだまだ少なく、自分の気持ちを言葉にして相手に上手に伝えることができません。
自分のもやもやとする気持ちを泣いたり暴れたり怒ったりして表現すること子どももいます。
トイレや着替え、食事や眠ることは自分でできるようになっていきますが、同学年の3歳児といっても4月生まれの子どもと翌年の3月に生まれた子どもとでは1年ほどの差があり、3歳児はまだまだ個人差が大きい時期です。育児書やインターネットで見かける3歳児の姿がぴったり当てはまらないことも多いでしょう。

3歳児は、友達や周囲の大人に関心を寄せ、どうしてだろう?不思議だなと感じる心や、競争心・ライバル心も芽生えます。
成長するにつれて、少し先の見通しがついたり、友達や大人の気持ちがわかったりと人を思いやる言葉や態度も見られるようになります。
まさに社会性を少しずつ身につけ始めるのが3歳児の特徴でもあります。


3歳児はどうして反抗するの?

3歳児はどうして反抗するの?

3歳児は自立に向かう時期なのに、なぜ反抗期というのでしょうか。
ついこの前までもイヤイヤ期で十分に反抗したり、葛藤したり、パパやママとぶつかりあうことがあったお子さんもいるでしょう。3歳になるとまた反抗期?と思うかもしれません。どこまで叱っていいのか、どんな対応をしたらよいのか、いつ終わるのか、心が落ち着かずイライラがつのることでしょう。

反抗期とは成長発達をする上で必ず通る道なのです。

3歳児は自分の気持ちや思うことを言葉で伝えることはできても、気持ちの切り替えまでは追いつきません。また、大人や保護者の言っていることを理解できても、自分の気持ちや自立心が育ってきているため、素直に聞けないこともあります。
また、消極的でおとなしいお子さんでも、新しい環境や生活時間の変化などに慣れることができず、不安な気持ちからイヤイヤと反抗することがあります。
女の子はどちらかというと、言葉で保護者を言い負かそうとし、しつこく食い下がることが多いかもしれません。男の子は力づくでやりたいことを継続しようとしたり暴れたり大声で怒ったり泣いたりして反抗する気持ちを表現します。
もちろん性格によって個人差があるため、反抗期がないと感じるお子さんもいます。

第1次反抗期はいつから?終わるの?

第1次反抗期と言われる時期は、自分を表現し十分に発揮する成長発達の第一歩です。自己を確立しようと子ども自身ももがいているのです。
それでも保護者はいつ終わるのかゴールが見えないそんな子どもの姿にすっかり疲れてしまうでしょう。

子どもの成長や性質には個人差があるので、はっきりといつまで、ということは言えません。ですが、イヤイヤ期を1歳から2歳でスタートし、4歳を過ぎたころから少しずつ成長がみられ、反抗期も落ち着くようになるものです。
一筋縄ではいかないイヤイヤ期から反抗期までの子育て。気長に付き合うことが必要のようです。

3歳児の反抗期を乗り切る!家庭でできる対処法とは?

3歳児の反抗期を乗り切る!家庭でできる対処法とは?

子ども自身も大人や保護者を困らせようとして反抗しているわけではありません。日本では反抗期の子どもへの基本的な対応としては「子どもを受け止める」という考え方が一般的です。
保護者として、子どもの反抗期をどう受け止め、どんな声をかけ、度を超えたときはどんなふうに子どもに伝えるか、対処法をを考えておきましょう。

【悪魔の3歳児対処法①】気持ちを受け止める

一番大切なことは、子どものままならない感情や気持ちをしっかりと共感しながら受け止めてあげることです。
保育園や幼稚園へ通っているお子さんならなおのこと、集団生活の中で子どもなりに頑張ってすごしているはずです。集団生活の経験がないお子さんも、日々成長する自分の心の変化にうまく対応できずにいるのです。
信頼しているパパやママだからこそ、甘える気持ちから反抗的な態度や言動となるわけです。反抗的なお子さんに頭ごなしで叱ったり怒ったり、罰を与えるようなことは控えたいですね。

「〇〇がしたいのかな」「●●したいよね、わかるよ」と、まずは言葉で寄り添い、代弁してみましょう。
聞き入れない場合は手を握ったり背中をさすったり、抱きしめるのも効果的です。

パパやママにしっかりと受け止めてもらえている自分を知ることが、反抗期の収束を早めることにつながるのです。   

【悪魔の3歳児対処法②】スキンシップを大切にする

反抗期と言ってもまだまだ甘えたい盛りの3歳児。
パパやママの大切な存在であるという気持ちが伝わるよう、手や背中などに触れるスキンシップを大切にしましょう。

どんなに反抗したり暴れていても、強く叩いたり腕を引っ張ったり怒鳴りつけるのはよくありません。背中をとんとんしたり、手を握ってあげたりするうちに落ち着いてきたら抱きしめたり、膝に乗せて抱いてあげたりしてあげたいですね。
スキンシップによる愛情表現の繰返しは、必ず心の安定となり成長につながり、反抗期も落ち着いてくることでしょう。

【悪魔の3歳児対処法⑤】気分転換を促し、しっかりと関わりを持つ

反抗期中はさまざまなことがスムーズにいきません。親としては予定や一日の生活が崩れ大きなストレスを抱えることでしょう。この時期は、そんなこともあると大らかな気持ちで過ごせるように時間に余裕をもって過ごせるといいですね。
また、子どもの心に寄添うことも大切ですが、時には視点が変わるような気分転換をしてあげることも大切。
【例】
  • ・怒ったり泣いているときに、「公園に行こう!」と誘ってみる。
  • ・急にテレビをつけてみる。
  • ・ドライブや散歩、買物に出る。

子どもはそんなことで?と思うようなささいな出来事や提案に、急に怒りが治まったり気分が変わったり、いつもの機嫌に戻ったりするものです。

子どもと向き合い続けることで、保護者もどうしてよいかわからなくなり、視野が狭まり、イライラしてしまうもの。状況を変えて一緒に気分転換をしてみましょう。

また、機嫌が直ったときは抱きしめたり、たくさん体を動かして遊んだり、ときには好きなおやつを一緒に食べるなど、コミュニケーションを大切にしたいですね。笑顔で楽しく過ごした方が、気分がいいなと子どもも感じるはずです。しっかりと受け入れられていることを感じることも反抗期を早くおしまいにすることへつながります。

【悪魔の3歳児対処法④】ルールを決める

様々な反抗期の姿があるかもしれませんが、パパやママは自分の中でルールを決めておきたいものですね。
【例】
  • ここまでは見守るけれどこれ以上の乱暴については叱る
  • あと15分は待てるけれどそれ以上はおしまいにする

子どもに伝えながらいつも同じ対応を繰り返しましょう。 実は子どもも反抗しながらいつやめようか、どうやって終わらせようか迷っていることがあるものです。
きっかけ作りのためにも、「はい、ここまでだよ、もうおしまいね」という穏やかでも毅然とした態度で向かいましょう。
ルールについては事前に子どもにも伝えておくとスムーズです。あと15分で終わりだよ、物を投げたらママは怒るよ、など子どもにもルールを知らせておきましょう。
保護者の毅然とした態度は、これから子どもが社会で生きていく上での指針となるのです。集団生活の場でどのようにふるまうことが大切なのか、保護者の対応を通して知っていきます。
少しずつ成長してくると、子どもの方からルールを提案してくるようにもなりますよ。それも自立の第一歩。嬉しい成長に届くまで、様々な方法で関わっていきましょう。  

まとめ

悪魔の3歳児と言われる時期は、保護者の忍耐力が問われるようでとても大変な時期になるでしょう。ですが、しっかり寄り添いながらも子どもとルールを決め関わることで、少しずつ成長し気持ちの切り替えができるようになります。
子どもが自分の力で考え、行動し、節度を持ちながら人と関われるような社会性を育てるため、ぜひ参考になさってください。

著者:炭本 麻美

保育士、幼稚園教諭2種免許
発達障害コミュニケーション指導者

地元の短期大学部幼児教育学科を卒業後保育士として10年間民間保育園にて従事。
発達障害と自閉症の長男、健常児の次男を育てる母でありフリーライター。
保育士経験と育児経験、ライター経験を通し、保護者や保育士・幼稚園教諭に寄添う記事を執筆 保護者をはじめ、周囲の大人が大切にされ心が安定していることが子どもの幸せと感じ、仕事と育児に奮闘中。