【こどもとの遊び】3歳の幼児とどう遊ぶ?楽しいふれあい方!
【医師監修】1歳児とは?乳幼児の成長・発達・睡眠時間・生活リズム
公開日 2022年03月31日
1歳のお誕生日のお祝いを無事にすませ、家族はわが子がすくすくと成長する姿にひと安心する頃でしょう。
1歳は「ハイハイ」から「ひとり歩き」へ、「離乳食」から「幼児食」へと段階が進み、子どもが「赤ちゃん」から「幼児」へと変化をしていく時期となります。
ママが安心して1歳児との生活を楽しむために、乳幼児の成長の様子や生活についてまとめました。
目次
1歳児の成長と発達
歩くことを覚え、赤ちゃん時代よりもさらに活発になり心身ともに強くなってくる1歳児。
乳幼児の身体の成長と発達について、具体的に解説していきます。
【1歳児】乳幼児の体重・身体の成長
厚生労働省が平成22年に行った乳幼児身体発育調査によると、1歳児の身長、体重の平均値は以下の通りとの結果が報告されています。
●1歳0か月
身長 | 70.3~79.6㎝ |
体重 | 7.68~11.04㎏ |
身長 | 68.3~77.8㎝ |
体重 | 7.16~10.48㎏ |
●1歳11か月
身長 | 79.7~90.7㎝ |
体重 | 9.52~13.62㎏ |
身長 | 78.3~89.4㎝ |
体重 | 8.78~12.90㎏ |
1歳児は、1年の間に身長は約10㎝、体重は約2㎏増加していることがわかります。
母子手帳にある成長曲線グラフに、年齢ごとの身長、体重をマークして成長具合をチェックしてみるといいでしょう。
あくまでも平均のめやすなので、多少外れているからといって過度な心配をする必要はありませんが、下限、上限のラインから大きくそれていて気になる場合は
・予防接種
の際に医師に相談してみましょう。
【1歳児】乳幼児の発達
ひとり歩き
同上の調査によると、
・物につかまらずに2~3歩あるくことができる「ひとり歩き」は、1歳3~4か月ごろになるとほとんどの子ができる
ようになっているという結果が出ています。
この「ひとり歩き」は、赤ちゃんから幼児への変化が最も感じられる成長過程のひとつですよね。
足首とかかとをしっかりと支えることができ、子どもの足に合った靴を用意して、公園や芝生のある広場など、広く見守りやすい場所にお出かけする機会を増やしてみましょう。
まだ歩くことに慣れないうちは
・少し離れたところでひざをつき、子どもの目線に合わせながら声をかける
などして、歩行を促す遊びを取り入れてみてもよいでしょう。
足の裏で地面をしっかり踏みしめる感覚や、ひざの使い方も徐々に上手になっていきます。
歩き始めのうちは体が安定せず転んでしまうこともよくありますが、転ぶときに自分で手をつくことなども習得していくので、全てを先回りして回避するばかりでなく様子を見守ることも大切です。
次第に脚の筋肉や体幹がしっかりしてきて、自分で好きなところに歩いていけるようになり、2歳近くなる頃には「走る」こともできるようになっていきます。
「ひとり歩き」や「走る」といった行動を始めるには、その子ごとのタイミングがあり、個人差が大きいです。
まだ意欲が芽生えていない時期に無理をさせてしまうと、こわがってしまうこともあるので、焦らず様子を見ながら本人が「やりたい」という気持ちを持ち始めた頃にサポートしてあげましょう。
言葉
1歳6~7か月ごろになると、多くの子が「単語」を話すようになるということが同上の調査で示されています。
ここでの「単語」は、はっきりとした言葉や発音ではなくても、
・「マンマ」
・「ワンワン」
といった、意味をもつ言葉を発していることをいいます。
この「一語文」を話すことで
「ごはんが食べたい」
など、自分の気持ちや要求を伝えようとします。
また、
・乗り物はなんでも「ブーブー」になる
などして、この時期特有の言い方がなんとも可愛らしいですよね。
子どもが
「共感してほしい気持ち」
に寄り添って、話すことの楽しさをたくさん経験させてあげましょう。
【1歳児】乳幼児の食事は?
離乳食
1歳0~6か月ごろまでの乳幼児の食事は、「離乳食完了期」「パクパク期」といわれ、離乳食の完了に近付きます。
手づかみ食べが上手になり、食べることに意欲的になってきたら、スプーンやフォークを自分で使って食べることに挑戦してみましょう。
乳幼児用の丸みのあるものを用意し、慣れるまでは大人がサポートしてあげます。
食事の時間は、可能であればなるべく家族と同じ時間に合わせられると、より食が進みやすくなることがあります。
また、同じテーブルを囲むことで、
・食事の時間が楽しいものであるというイメージが定着しやすくなる
などします。
幼児食
1歳半ごろになり、離乳食はそろそろ卒業してもよさそうなら、幼児食に移行していきましょう。
とはいえ、この時期の幼児食は離乳食の延長のようなものです。
ある日から突然全てのメニューを変える必要はなく、その子の食べやすそうなもの、好きなものから少しずつ取り入れてみましょう。
幼児食は、大人の食事に近付いていくための段階の一つですが、1歳の頃は大人と同じ味、形のものを食べるのはまだ難しいです。
・麺類や、大きさのある食材はカットする
・大人の食事から取り分ける場合は、子どもが食べにくい部位などは除いておく
などといったひと手間を加える必要があります。
まだ乳歯も生えそろわず、消化機能も未発達なことを考慮しながら、幼児の体にとって負担の少ない食事を、様子を見ながら与えましょう。
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【1歳児】乳幼児の睡眠時間は?
お昼寝は1回になっていることが多く、30分~2時間程度です。
夜から朝までぐっすり眠れることも増えてきますが、夜泣きをする場合もあります。
保育園に通っている場合などは、お昼寝をしっかりしていて就寝時間が遅れ気味になることもありますが、就寝時間を早めることが難しければ、なるべく決まった時間に布団に入るなどの習慣づくりを意識しましょう。
1歳児との生活リズム・スケジュール
【1歳児】乳幼児とママの過ごし方は?
1歳児とママが過ごす1日のスケジュールの一例を参考までに記しています。
7:00 | 起床 |
8:00 | 朝食 |
9:00 | 身支度、遊び |
10:00 | お散歩、公園、支援センターへ |
11:00 | 帰宅 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 睡眠 |
14:00 | 睡眠 |
15:00 | おやつ |
16:00 | 遊び |
17:00 | お風呂 |
18:00 | 夕食 |
19:00 | 室内遊び |
20:00 | ねかしつけ |
おやつをもう一回あげる場合は、消化の良い午前中にしましょう。
・落ち着いてできる活動は午後に
というように1日の中でもメリハリをつけられると食事や睡眠時間も安定しやすくなります。
【1歳児】乳幼児との遊び
歩き回ることや走ることの楽しさを覚え始めたら、
・おにごっこ
・「よーいどん」で出発する遊び
など、簡単なルールでたくさん動き回れる遊びを積極的に取り入れてみましょう。
柔らかいボールをコロコロと転がしたり、追いかけたりするのも楽しいです。
絵本は、
・丸や四角といった単純な形がたくさん出てくるもの
・色使いが鮮やかなもの
に興味を示すことが多いです。
同じ絵本ばかり何度も読んでほしがることもありますが、お気に入りの一冊が見つかると、安心感や繰り返す楽しさを見出すことができます。
【こどもとの遊び】1歳の幼児とどう遊ぶ?楽しいふれあい方!
【1歳児】乳幼児との生活の注意点
「あんよ」をしてお出かけする頃になったら、気をつけておきたいのが「靴選び」です。
乳幼児の頃の靴は、サイズやデザインで選ぶことが多いと思いますが、足のサイズが同じでも、それぞれの足には個性があります。
大人が自分の靴を選ぶ際にも、どれだけ歩いても疲れにくいピッタリ合う靴もあれば、短時間で痛みを感じるものもありますよね。
最近では「足育」という言葉も出てきているように、成長に伴って歩き方や姿勢に影響が出る可能性もあるため、その大切さが改めて注目されています。
あまりに神経質になって一点ものを用意する必要まではありませんが、子どもの靴を購入する際には
・判断が難しければ店員さんに相談しながら選ぶ
とよいでしょう。
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1歳児のママが気を付けるべきこと
子どもが1歳になり、職場へ復帰し新しい生活を始めたママもいることでしょう。
保育園への送迎や帰ってからの家事、寝かしつけなど毎日一生懸命かもしれません。
お仕事はしていてもしていなくても、「子どものために」と何でも一人で頑張ってしまうママは多いようです。
その中で、パパとのコミュニケーションはとれているでしょうか。
忙しいパパに頼みにくい
自分でやった方が早いから
など、様々な理由でパパには色々お願いせずに乗り切ろうとしてしまうこともあるかもしれません。
単身赴任など、それぞれの家庭の事情で物理的に難しいこともありますが、誰にも頼らない子育ては本当に大変です。
まずは週に1回か、月に1回でもパパとゆっくり過ごせる時間をとることができると、気持ちが楽になることもあります。
夫婦の時間がとれることで、
・「ワンオペ育児」の孤独感から少しでも解放される
といった「大変」と感じている現状が改善されるきっかけが生まれることがあります。
まとめ
1歳の頃は、
・ひとり歩き
・保育園入園
といったことなどがあり、これまで授乳や抱っこでママと肌と肌をぴったりとつけていることが多かった「赤ちゃん」から少しずつ卒業していきます。
ママにとっては、離れていく感覚に少しさみしい気持ちをもつこともあるかもしれませんが、この頃が子どもにとっての「自立」の第一歩となります。
小さいながらも自分の力で頑張ろうとする姿を、温かい気持ちで応援してあげましょう。
著者:川原 恵
同志社大学卒業後、某大学附属校で7年間勤務。
幼稚園教諭として勤務経験(担任経験)あり。
フルタイム勤務をしながら通信制大学において資格を取得。
子どもと一緒に楽しむことが好きな、三児の母。育児中の経験を活かしフリーライターとして活動しています。
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