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胎内記憶とは?育児の思い出作り!子どもから聞き出すタイミングとコツ

出産や育児を経験してきた中で、「胎内記憶」という言葉を耳にしたことがあるママもいるのではないでしょうか。

「胎内記憶」とはどのようなものなのか、また、聞き出す方法などについてまとめました。

赤ちゃんの胎内記憶とは?

「胎内記憶」という言葉を聞いたことはあるものの、実際にはどのようなものなのかよくわからない、知られていないこともたくさんあります。

神秘的で不思議なことも多い「胎内記憶」について、みていきましょう。

胎内記憶とはどんなもの?

「胎内記憶」とは具体的にどんなものなのでしょうか。「胎内」とは、女性の子宮の中、胎児が宿る母のお腹のことをさします。

つまり、赤ちゃんが生まれる前にお腹の中にいた頃の記憶を「胎内記憶」と呼ぶのです。

よく「ものごころがつく頃」と表現される乳幼児の頃でも記憶があいまいなことがほとんどなのに、お腹の中にいた頃の記憶があるなんて、とても神秘的ですよね。

ママ友の話やSNSの情報などで耳にして、「うちの子にも聞いてみたい」と興味を持つママもいることでしょう。

ただ、「胎内記憶」はすべての子にあるわけではなく、

・覚えている子
・覚えていない子
・うまく言葉では表現できない子
・想像でお話してくれる子

などさまざまです。

また、聞いてみたら教えてくれる場合もあれば、何かをきっかけに突然話し始める場合もありますし、その後同じことを聞いてもすでに思い出せなくなっているということもあるようです。

胎内記憶の例

胎内記憶のエピソードには、その子によって色々なパターンがあるようです。

・ママのお腹の中にいた時の記憶

・「ママのおなかの中は暗かったけど、あったかくてきもちよかったよ。だからずっとそのまま出ないでいたんだよ。」
・「パパとママのこえがきこえてたよ。なおれなおれっていっぱいきこえたから、がんばってはんたいむきにかわったよ。」
・「おなかの中にいたときに、この公園にきたことがあるよ。きいろいお花がいっぱいさいて、きれいだったよ。」

といった、ママのお腹の中が実際にどのような様子だったかということや、ママが妊娠中に見聞きした物事、お出かけした場所などについて話すことがあります。

その子が言う通りに逆子がなおった時期があったり、予定日を超過していたりと、実際の妊娠中の経過と一致していることもあるようです。

妊娠中に出かけた場所に一緒に行ったら、まだ生まれる前のことなのに覚えていてびっくりした、というママもいます。

生まれた瞬間の記憶

・「ぎゅーってあたまでおして、いたかったけどママといっしょにがんばった」
・「ねむっていたら、きゅうに明るくなってびっくりして、ないちゃった」
・「びょういんのひとがたくさんいて、そのあとママとパパにだっこされた」

など、まさに産道を通って誕生する瞬間や、帝王切開で生まれた瞬間、出産直後の様子などの記憶をはっきりと話すケースもあります。

ママのお腹に宿る前の記憶

・「お空から見ていて、このやさしそうなママがいいってきめたの。」
・「いもうととよーいどんして、ぼくがかったからさきにおなかに入れたんだよ。」

と、お腹の中に入る前のことを話してくれたというエピソードもあります。

スピリチュアルな感じがして、もし本当にそう思ってくれていたのならとても素敵なことですよね。

胎内記憶は本当にある?

胎内記憶についての科学的根拠などはまだ示されておらず、実際には未知の部分が多いです。

誰かのエピソードを聞いたり、運よくわが子の話を聞いたりできても「本当かな?空想かな?」と少し懐疑的な気持ちになってしまうことがあるかもしれません。

確かに、子どもがお腹の中の赤ちゃんを題材にした絵本を読んだことがあったり、昔の写真を見ていたりするうちに、自分の記憶とまざってしまい、実際に見聞きしたつもりになってしまうこともあり得ます。

でも、何も教えていないはずなのに、現実で起きたことをわが子がよく知っていたら、科学では説明できない何かがあるのではという気もしてきますよね。

そもそも、生命が宿って誕生することそのものが奇跡であり、神秘的なできごとです。

色々な考え方はありますが、数々の胎内記憶のエピソードがあることは、とても興味深いことですよね。

胎内記憶は本当にある?

子どもから胎内記憶を聞き出すタイミングとコツは?

胎内記憶を聞き出すのに適した年齢は?

胎内記憶は、2~3歳ごろが最も聞き出しやすいといわれています。

それより前の早い時期だと、頭の中で思っていることを言葉で順序立てて表現するのが難しく、後になればなるほど記憶が薄れていく可能性があるからです。

とはいえ、まだ言葉がおぼつかない頃に一生懸命お話をしようとしてくれることがあったり、少し大きくなってからでも鮮明に覚えていてしっかり説明してくれたりすることもあります。

「この時期なら必ず聞ける」という明確な指標はなく、何かのきっかけやその場の雰囲気なども影響するでしょう。

聞き出せるタイミングはさまざまです。

胎内記憶を聞き出すコツは?

では、胎内記憶を聞き出すにはどのようなコツがいるのでしょうか。

落ち着いた雰囲気で、リラックスした状態の時に聞く

・夜、寝かしつけながらゆったりとお話する時間
・一緒にお風呂に入っている時

など心身ともにリラックスしていることが多いでしょう。

穏やかにほっと一息つけるような雰囲気の中で、肌と肌をふれあいながら、ゆっくりと落ち着いた声で聞いてみましょう。

薄暗いまどろみの中や、ぷかぷかと温かい湯船の中は、ママのお腹の中と少し環境が似ていて、何か思い出せるかもしれません。

妊娠中の思い出の場所やものごとに触れる

ママが妊娠中に訪れたことのある思い出の場所や、印象深かった音楽や映画などの作品を見聞きしたときに、当時はまだ生まれていなかったわが子が「知ってる」と話し始めることがあります。

何度も訪れていたり、赤ちゃんの時に写真や作品に触れていたりしたら、その記憶と混同してしまうことがあるので、「生まれてから初めて」であることがポイントです。

その際も、子どものテンポや話したい気持ちに合わせて寄り添いながら聞くようにしましょう。

胎内記憶を聞き出すときの注意点

胎内記憶を聞き出すには、いくつかの注意点があります。

無理に聞き出そうとしない

子どもが遊びに集中している時や、あまりご機嫌がよくない時に胎内記憶について聞き出そうとしても、きっと話したいという気持ちにはならないでしょう。

また、お腹の中の様子を詳しく聞いたり、思い出の場所に行って聞き出そうとしたりしても、全くおぼえていないこと、事実とは異なることを話し始めることもあります。

話すことを無理強いしたり、否定したりすると、話したいという気持ちが低下してしまう場合があるので、喜んで話してくれる時に耳を傾けるようにしましょう。

何度も繰り返して聞かない

一度聞き出すことに成功した、または失敗したからといって、何度も何度も繰り返して聞き出そうとするのは避けた方がよいです。

気分、タイミング、環境など条件が重なった時にだけ思い出せるかもしれないので、「一度でも聞けたらラッキー」くらいの心構えでいましょう。

誘導する聞き方をしない

・「ママのお腹の中は温かかった?」
・「あなたが生まれる前に、この場所でこれを見たこと、覚えてる?」

というような、イエスかノーかで答えられる聞き方をしてしまうと、よくわからなくても「うん」と返事してしまうことがあります。

ママとしては「覚えていてくれたら嬉しい」という希望や期待があるかもしれませんが、なるべく情報を与えずに、抽象的な聞き方をした方がその子自身の言葉で話してくれるはずです。

胎内記憶を聞き出すときの注意点

胎内記憶で思い出づくり

もし、運よくわが子の胎内記憶を聞くことができたら、素敵な思い出になりますよね。

お子さんがお話してくれた内容を、カタチに残してみるのもよいでしょう。

絵を描いてみる

子どもが一生懸命お話してくれて、その内容がとても具体的だったら、一緒に絵を描いてみるのもオススメです。

クレヨンなどで色を使うとより鮮明になりますし、子どもによっては言葉で話すよりも表現しやすい場合があります。

動画を撮ってみる

同じ記憶を何度か話してくれる、はっきりと説明してくれるなどの場合は、その様子を動画におさめてみるのも一つの方法です。

何年か先に一緒にその動画を見た時には、「もう覚えていない」と言うかもしれませんが、その時期だけの思い出として、より特別なものに感じられることもあります。

胎内記憶で思い出づくり

まとめ

神秘的だからこそ興味深い赤ちゃんの胎内記憶。

大人でも、眠っている時に見ていた夢をついさっきまでは覚えていたのに、突然思い出せなくなるという現象を体験したことがある人もいるでしょう。

人間の記憶や脳の仕組みは、まだ解明されていないことや、科学だけでは説明が難しいこともたくさんあります。

乳幼児の脳は、様々な記憶の引き出しを開け閉めしたり、整理したりを繰り返して成長していきます。

子どもの話を受け止めながら、驚くようなエピソードやちょっと不思議な楽しい思い出が増えていくことも、育児の喜びの一つになることでしょう。