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生後4か月

【医師監修】生後4か月とは?赤ちゃんの成長・発達・睡眠時間・授乳と生活リズム

この記事の監修医

木村 眞樹子 先生

資格・経歴

内科専門医 循環器専門医 睡眠専門医 産業医

医学部を卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事。 産業医として企業の健康経営にもかかわる。 医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる前の人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行っている。

赤ちゃんのいる生活が始まって4か月。

赤ちゃんとの毎日が日常になり、少しずつお世話にも慣れてきた頃でしょう。

・ほっぺがぷっくりしてくる
・ママと目を合わせて色々な表情を見せてくれる

など赤ちゃんの可愛らしさが日に日に増して、見ているだけで幸せな気持ちになりますね。

また、赤ちゃんによって個人差も出てきて、ママは

「うちの子は大丈夫かな?」
「この方法でお世話を続けていいかな?」

など不安や疑問が出てくることもあるかもしれません。

ママが安心して赤ちゃんとの生活を楽しむために、生後4か月の赤ちゃんの成長の様子や生活について見ていきましょう。

生後4か月の赤ちゃんの成長と発達

生後4か月になると、赤ちゃんの身体が「しっかりしてきた」と感じるママも多いのではないでしょうか。

実際、赤ちゃんの身体はどれくらい成長していて、どんなことができるようになってくる時期なのか、具体的に解説していきます。

【生後4か月】赤ちゃんの体重・身体の成長

厚生労働省が平成22年に行った乳幼児身体発育調査によると、生後4か月の赤ちゃんの身長、体重の平均値は以下の通りとの結果が報告されています。

男の子
身長 59.9~68.5㎝
体重 5.67~8.72㎏

女の子
身長 58.2~66.8㎝
体重 5.35~8.18㎏

母子手帳にある成長曲線グラフに、月齢ごとにその時の赤ちゃんの身長、体重をマークして成長具合をチェックしてみるといいでしょう。

あくまでも平均のめやすなので、多少外れているからといって過度な心配をする必要はありませんが、下限、上限のラインから大きくそれていて気になる場合は

・健診
・予防接種

の際に医師に相談してみましょう。

【生後4か月】赤ちゃんの発達

生後4か月の赤ちゃんは、とくに上半身の筋肉が発達してきます。

首、手足、背中がしっかりしてきて、自分の意思で動かすことができる様子も見られるようになってきます。

この時期の身体の発達により見られる代表的な例に、次のようなものがあります。

首がすわる

生後4~5か月になると、90%以上の赤ちゃんが「首のすわり」ができるようになっていると同上の調査で報告されています。

赤ちゃんを仰向けに寝かせて両手を持って引き起こしたときに、

・遅れずに首がついてくる
・腹ばいの状態で頭をあげることができるようになる

と「首がすわった」と判断することができます。

首がすわると身体に安定感が出て、抱っこもしやすくなりますね。

支えた状態でのお座りもできるようになります。

視覚、聴覚、手の動き

認識能力が高まって、

・遠くにあるものでも見えるようになってくる
・おもちゃの音やママの声に反応できる

ようになってきます。

気になる色や形のものを目で追う、ママが呼ぶとそちらを向くといった反応は、感覚の統合による動きの現れです。

赤ちゃんが自分で興味を持ったものに手を伸ばして感触を確かめ、楽しんでいる様子が見られるのも、脳や五感が発達してきているということです。

もう少しで寝返り

筋肉の発達によって、少しずつ身体を自由に動かせるようになってきた赤ちゃんは、自分で寝返りの練習を始めます。

ねんねの状態から右向き、左向きと背中を動かして転がろうとします。

なかなかすぐには成功しませんが、がんばる様子を見守りつつ応援してあげましょう。


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赤ちゃんの寝返りはいつから?練習は必要?危険リスクと注意点

【生後4か月】赤ちゃんの発達

【生後4か月】赤ちゃんの授乳間隔は?

生後4か月になると、授乳時間の間隔が安定してくる赤ちゃんも多いでしょう。

だいたい3~5時間おき、1日5~7回の授乳の間隔になるのが目安です。

赤ちゃんの吸う力が強くなって飲む量も増える時期です。

1回に飲む量は120~180mlほどになり、夜ぐっすり眠るようになる赤ちゃんもいます。

もちろん母乳の出方や赤ちゃんの飲み具合には個人差があるので、あくまで目安になりますが、

・授乳してもすぐにぐずることが多い
・夜に頻繁に目を覚ます
・おしっこ、うんちの回数が少ない
・体重が増えない

など気になる要素が多い場合には、

・授乳の間隔を短くして回数を増やす
・ミルクの量を適宜足す

などして調節してあげましょう。


【 関連記事 】
赤ちゃんの授乳!母乳はいつまで?ミルクの量は?注意点とよくあるトラブル

【生後4か月】赤ちゃんの睡眠時間は?

生後4か月の赤ちゃんは、少しずつ昼と夜の区別がつくようになってきます。

それにしたがって睡眠時間も徐々に安定してくるのがこの時期です。

お昼寝は午前と午後でそれぞれ3~4時間程度ずつ、夜は7~8時間ほどまとまって寝ることもできるようになってきます。

合計すると1日のうちに13~16時間くらいが睡眠時間になっていることでしょう。

赤ちゃんによっては「今日は全然寝てない…」という日もあるかもしれませんが、翌日にたくさん寝る場合もあります。

赤ちゃんは眠くなったら寝るはずなので、寝る時間が短い日があっても睡眠不足ではないかと神経質になる必要はなく

・授乳
・おむつ替え

などをして環境を整えてあげて様子を見ましょう。

あまりにも

・ぐずぐずが続く
・大きな声で長時間泣く

といった場合は

・お熱がないか
・便に異常がないか

などチェックし、必要があれば小児科で受診しましょう。

また、まだまだ睡眠時間が不安定な赤ちゃんもいます。

夜にまとまって寝ない、お昼寝の時間が日によって違うことがあっても焦って無理することなく、赤ちゃんのペースをよく観察しながら少しずつリズムをつかんでいきましょう。

【生後4か月】赤ちゃんの睡眠時間

生後4か月の赤ちゃんとの生活リズム・スケジュール

【生後4か月】赤ちゃんとママの過ごし方は?

生後4か月の赤ちゃんとママが過ごす1日のスケジュールの一例を参考までに記しています。

目安にすぎませんが、

・活動的なことは午前中やお昼に
・午後はリラックスタイム

を意識して毎日を過ごしてみましょう。

自然と昼夜の違いもはっきりしてきて、生活習慣のベースができあがってくるはずです。


7:00 起床・授乳
8:00 遊び
日光が入る部屋で、身体を動かしてあげましょう
9:00 睡眠
眠くならなければそのまま様子を見ても、比較的ご機嫌がいい時間帯
10:00 お散歩・日光浴
11:00 授乳
12:00 睡眠
13:00 睡眠
早めに目が覚めたら、目を合わせて声をかけてあげると喜びます
14:00 遊び
15:00 授乳
16:00 睡眠
17:00 遊び
ご機嫌が悪いこともありますが、おもちゃなどで安心させてあげましょう
18:00 お風呂
スキンシップもたっぷりと
19:00 授乳・ねかしつけ
23:00 授乳
3:00 授乳

夜の睡眠中は赤ちゃんの様子を見て授乳をしてもよいでしょう。

ママは寝られる時に寝ておきましょう。

赤ちゃんのペースに合わせることは大切ですが、赤ちゃんの体調に問題がなくご機嫌に過ごしているようなら、

・お出かけ
・授乳
・お風呂
・寝かしつけ

などを毎日ある程度決まった時間に設定しておくことで、習慣づけができていく過程になります。

・赤ちゃんの成長
・家族のライフスタイル

を照らし合わせて、無理のないスケジュールで過ごしましょう。


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【生後4か月】赤ちゃんとの生活の注意点

どんどん好奇心旺盛になってきた赤ちゃんは、気になったものを

・何でも触ろうとする
・口に入れる

などします。

誤飲には特に気をつけ、赤ちゃんのまわりに少しでも誤飲の可能性があるものを置かないよう、常に気を配りましょう。

ボタン電池やタバコはもちろんのこと、コンセントや紐のようなものも、いつの間にか引っ張ってしまうことがあるので、赤ちゃんの手が届かないようにしておくことも必要です。

また、筋肉の発達により、寝ている状態から少しずつ体勢を変えることがあるので、目を離した隙にもとにいた場所からから転落してしまう可能性も出てきます。

安全な場所かどうかよく確認し、少しでも危険を感じるようならガードするものなどを用意して対策しましょう。

「まだ動き回らないから大丈夫」と思って事故につながってしまうことがないよう、改めて赤ちゃんの生活スペースを見直しておくことが大切です。


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【生後4か月】赤ちゃんとの生活の注意点

産後4か月のママが気を付けるべきこと

ママの身体の状態

出産から4か月が経ち、産後ボロボロになっていた頃と比べると、身体を動かすことが少し楽に感じられるママもいる時期です。

赤ちゃんとの生活にも慣れ始め、できることを色々とやりたいという気持ちになるかもしれませんね。

赤ちゃんがお昼寝している間に家事を一通り済ませたいなど、時間の使い方を効率的に考えてよく動くママもいます。

赤ちゃんのいる生活は工夫が必要なので、そういった過ごし方も悪くありませんが、あくまでも無理は禁物

まだまだ

・疲れやすい
・睡眠が足りていない

場合もあります。

そんな時は赤ちゃんのお昼寝の時間に一緒に横になって休むことも大切です。

少し休むことでスッキリして気持ちにも余裕が生まれます。

家事などは完璧を目指さずできる範囲で行いましょう。

時にはママもリフレッシュ

赤ちゃんが生まれたての頃にママが感じていた緊張感が少しほどけてくると同時に、心身ともに活動的になるママもいれば、それまで感じる間もなかった疲労感がいっきに出てくるママもいます。

・赤ちゃんが細切れ時間でしか寝てくれないこと
・響き続ける泣き声

にイライラしてしまうことがあってもおかしなことではありません。

そんな時には、ぜひリフレッシュを!

もし身近に短時間でも赤ちゃんのお世話を頼める人がいれば、思い切って任せてみましょう。

・美容院に行く
・カフェで一息つく

など、少し赤ちゃんと離れて一人の時間を作ることで、気持ちがラクになり赤ちゃんとの時間をより楽しく感じられるかもしれません。

・パパが忙しい
・頼れる親族が近くにいない

場合でも、生後4か月ごろから受け入れ可能な一時預かりサービスも増えてきます。

近所ならどこで可能かだけでもチェックしておけば、気持ちにゆとりが生まれるでしょう。

また、赤ちゃんと一緒にいる時でも、

・好きなドラマを観る
・気持ちいい程度にエクササイズやストレッチなどで身体を適度に動かす

などして、自分なりに気分転換できる方法を探してみましょう。

ママは赤ちゃんのことはとっても大切に感じていますが、自分のことは後回しにしてしまいがち。

時には自分のことも優先して、明るい気持ちで過ごせることが赤ちゃんにとってもプラスになることを忘れずに、ママ自身も大切にして過ごしてくださいね。

時にはママもリフレッシュ

まとめ

赤ちゃんの性格や個性が表れてきたり、あやすと笑ってくれたりするようになり、お世話をする楽しさも増してくる生後4か月の頃。

表情や泣き方で、なんとなく赤ちゃんの気持ちがわかるようになってきて、ママと赤ちゃんの絆も強まったように感じられて嬉しいですよね。

赤ちゃんの成長に安心する一方、今までとは違った動きを始めることで出てくる心配もあり、育児の悩みはなかなか尽きないものです。

でも、

・赤ちゃんが今どのような成長過程にあるのか
・どんなことに気をつけるべきか

を知っておくことで、少しでも気持ちに余裕を持って赤ちゃんと接することができるはずです。

それぞれに合ったペースや環境を考え、赤ちゃんとその家族が心身共に健やかな生活を送れるようにしましょう。



著者:川原 恵

保育士、幼稚園教諭2種免許
フラワーアレンジメントディプロマ取得

同志社大学卒業後、某大学附属校で7年間勤務。
幼稚園教諭として勤務経験(担任経験)あり。
フルタイム勤務をしながら通信制大学において資格を取得。
子どもと一緒に楽しむことが好きな、三児の母。育児中の経験を活かしフリーライターとして活動しています。