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【医師監修】生後9か月とは?赤ちゃんの成長・発達・睡眠時間・授乳と生活リズム
公開日 2021年04月07日
更新日 2022年04月04日
生後9か月になると、赤ちゃんの多くが自分でおすわりできるようになり、目をキラキラと輝かせて色々なことに興味を持ったり、夢中になったりします。
自分の思いをさまざまな表現方法で伝えるだけでなく、パパやママの言葉にも耳を傾けるようになり、少しずつコミュニケーションがとれるようになっていくのが嬉しいですよね。
一方、赤ちゃんの行動範囲がぐんと広がることで、これまでとは違った観点で気をつけなくてはいけないことも出てくるでしょう。
ママが安心して赤ちゃんとの生活を楽しむために、生後9か月の赤ちゃんの成長の様子や生活についてまとめました。
目次
生後9か月の赤ちゃんの成長と発達
離乳食の量も増えてきて、おなかがぽっこりと出てくることもある生後9か月ごろ。
赤ちゃんの身体の成長と発達について、具体的に解説していきます。
【生後9か月】赤ちゃんの体重・身体の成長
厚生労働省が平成22年に行った乳幼児身体発育調査によると、生後9か月の赤ちゃんの身長、体重の平均値は以下の通りとの結果が報告されています。
身長 | 67.4~76.2㎝ |
体重 | 7.16~10.37㎏ |
身長 | 65.5~74.5㎝ |
体重 | 6.71~9.85㎏ |
母子手帳にある成長曲線グラフに、月齢ごとにその時の赤ちゃんの身長、体重をマークして成長具合をチェックしてみるといいでしょう。
あくまでも平均のめやすなので、多少外れているからといって過度な心配をする必要はありませんが、下限、上限のラインから大きくそれていて気になる場合は
・予防接種
の際に医師に相談してみましょう。
【生後9か月】赤ちゃんの発達
ハイハイ
「ずりばい」で動き回っていた赤ちゃんが、少しずつおしりを持ち上げ始め、手のひらを床について腕を伸ばして進むようになり、「ハイハイ」ができるようになります。
おしりをフリフリしながら何かをめがけて一生懸命進む赤ちゃんの姿は本当に可愛らしいですよね。
「ハイハイ」は生後9か月の赤ちゃんのほとんどができるようになりますが、
・両腕と両足を伸ばしておしりを持ち上げる「たかばい」をする赤ちゃん
・ハイハイをせずにつかまり立ちに移行する赤ちゃん
など、それぞれの発達によって過程が異なる場合があります。
その子ごとの筋力や成長に合った段階で進んでいるので、とばしている過程があったとしても無理に練習させたり心配したりせず、見守りながらサポートしてあげましょう。
後追い
赤ちゃんの記憶力が発達してきて、ママとの愛着が形成されてくると、ママの姿が見えない時に不安を感じるようになります。
この頃の赤ちゃんはひとりすわりも上手になり、おもちゃに夢中になって遊ぶ時間も増えてきます。
ママがつかの間に家事などを済ませようとその場を離れたり、トイレに行こうとすると、赤ちゃんは「ママが自分のそばにいない!」と気づくと、ママを目がけて追いかけてくるのが「後追い」です。
この健気な赤ちゃんの姿はママにとって愛しいものであると同時に、どうしても手が離せない時や自分のことを済ませてしまいたい時など、困ってしまうこともありますよね。
大変かもしれませんが、赤ちゃんによっては長くは続かない場合もあり、この時期特有の行動であり、これを受け止められるのはママの特権でもあります。
・優しく声をかけてあげる
などして、安心させてあげましょう。
離乳食
この頃から、離乳食も発展していきます。
まず、これまで「モグモグ期」という舌でつぶれる程度のかたさで与えていたものが、少しずつ歯で咀嚼することに向かっていく「カミカミ期」という時期に移行していきます。
バナナくらいのかたさが目安となり、おかゆは5倍がゆを食べられるようになるでしょう。
また、
・食べることに積極的になってきた
といった様子が見られたら、2回食から3回食に増やしてもよいでしょう。
全ての回でたくさんの量を完食することは求めずに、食事の時間を楽しめるようにしましょう。
ママや家族が可能であれば、赤ちゃんと同じ食卓を囲むことができる時間にスケジュールを組み込んでもみるのも、赤ちゃんにとっての食べる楽しさにつながります。
離乳食後期(生後9か月~11か月)カミカミ期のポイント!量・進め方・食材
【生後9か月】赤ちゃんの授乳間隔は?
離乳食が3回食になり、食べる量や種類が増えてくると、赤ちゃんは必要とする栄養の半分程度を食事からとれるようになってきます。
まだ半分ほどは授乳によって補給されるので、母乳は食後と朝晩などで赤ちゃんが欲しがる分だけあげましょう。
ミルクは缶などパッケージに記載の量を参考にしながら赤ちゃんの様子を見て調節します。
また、
・体重の増え方に不安がある
といった場合は、通常のミルクとは成分の異なる「フォローアップミルク」をあげてみてもよいでしょう。
これは、必ずあげなくてはいけないものではなく、赤ちゃんの様子を見て判断しましょう。
【生後9か月】赤ちゃんの睡眠時間は?
食事の習慣がつき、消化する時間、たくさん動いて活動する時間とリズムができてくる生後9か月の赤ちゃん。
お昼寝の時間は合わせても1~2時間程度になってくることが多く、あまりお昼寝で長い時間をとりすぎると夜の寝つきが悪くなってしまうことがあります。
なるべく毎日のルーティンに沿って寝かしつけを行うことで、赤ちゃんは安心して眠りにつきやすくなります。
生後9か月の赤ちゃんとの生活リズム・スケジュール
【生後9か月】赤ちゃんとママの過ごし方は?
生後9か月の赤ちゃんとママが過ごす1日のスケジュールの一例を参考までに記しています。
7:00 | 起床・授乳 |
8:00 | 遊び ご機嫌よくひとり遊びをすることも |
9:00 | お散歩・日光浴 |
10:00 | 離乳食 |
11:00 | 授乳 |
12:00 | 睡眠 |
13:00 | 睡眠 早めに目が覚めたら、目を合わせて声をかけてあげると喜びます |
14:00 | 離乳食 |
15:00 | 授乳 |
16:00 | 遊び もしこの時間帯でお昼寝をする場合は長くなりすぎないようにしましょう |
17:00 | お風呂 離乳食の前に入浴する場合は、授乳ではなくお茶か白湯で水分補給しましょう |
18:00 | 離乳食 もし家族がそろうなら、一緒に食卓を囲んで楽しみましょう |
19:00 | 授乳 |
20:00 | ねかしつけ |
その後、欲しがるようなら夜中に授乳してもよいでしょう。
3回目の離乳食は、18時台ごろには済ませるようにした方が、赤ちゃんの消化の負担になりにくいです。
また、お風呂の時間は離乳食の後でも構いませんが、食後すぐは避けるようにしましょう。
赤ちゃん、家族にとって無理のないスケジュールを組みましょう。
【生後9か月】赤ちゃんとの生活の注意点
生後9か月ごろの赤ちゃんは、とても活発です。
ハイハイも上手になり、つかまり立ちを始める子もいます。
赤ちゃんの目にうつるものも、行動範囲もこれまでとは変わってくるので、家の中の安全対策をもう一度しっかり見直す必要があります。
赤ちゃんはママを追ってどこへでも行きたい気持ちが強くなります。
赤ちゃんの遊ぶスペース以外でも、
・障害物を乗り越えてしまう
など、いつの間にかできるようになっている場合もあります。
ママが立つことが多いキッチンには、やけどやけがの元になってしまうものもありますし、手先が器用になった赤ちゃんは引き出しなどを開けて遊ぶことも大好きです。
けがなどの危険を避ける対策として、
・床がフローリングなどで硬い場合、もし頭から転倒しても心配の少ないクッション性のあるマットなどを敷いておく
・角のある家具に取り付けられるグッズで、ぶつかっても痛くないようにする
・引き出しなどが開かないようにロックできるストッパーを貼り付ける
などがあります。
部屋の間取りや家具の配置によっては取り入れることが難しい場合がありますが、家の中を見回して、赤ちゃんの行動を予測しながら危険を最小限にできるよう工夫しましょう。
産後9か月のママが気を付けるべきこと
赤ちゃんにとって、一番大好きで特別な存在であるママ。
パパやおじいちゃん、おばあちゃんのことが大好きな赤ちゃんでも、なかなかママにはかなわないものです。
長い妊娠期を共に過ごし、命をかけて産んだ赤ちゃんはママにとっても何にもかえがたい存在でしょう。
人見知りや後追いで赤ちゃんが自分を求めてくる姿は絆の証でもあります。
しかし、それが毎日、毎回となるとさすがのママも疲れてしまうこともありますよね。
特に、赤ちゃんと一対一の時間が続くほど、
・大きな泣き声を聞き続ける
ことになるので、「少しだけでも離れたいな」と思ってもおかしくありません。
パパや祖父母などにバトンタッチを頼める環境ならまだしも、離れて暮らしていたりすると、難しい場合もありますよね。
保育所や地域の一時預かりサービスも、上手に活用できればいいですが、短時間の預かりに対して必要なものも多く準備が大変で手を出しづらいこともあるでしょう。
また、人見知りや後追いが激しいと分離が難しく、気分転換のつもりが余計につらくなってしまうママもいるようです。
そういった時には、ベビーシッターさんに短時間家に来てもらうという方法もあります。
赤ちゃんの性格や経験によっては、遊び慣れたおもちゃや家の方が安心して過ごせることもあります。
もし初めて会う人に赤ちゃんを預けることにママ自身抵抗がある場合は、ママも同席して過ごしてみてもよいでしょう。
ワンオペの時間から解き放たれることで
・プロのアドバイスをもらって赤ちゃんとの過ごし方を気楽に考えられる
きっかけになることもあります。
少し贅沢に感じてしまうかもしれませんが、行政のサービスとして活用できる地域もありますし、何よりママが疲労をためないことが赤ちゃんにとっても心地いい時間につながるはずです。
まとめ
強い絆でつながっているからこそ、離れがたいママと赤ちゃんの関係。
大切に思うあまり、「全てにおいて丁寧で完璧でなければ!」と考えてしまうこともあるかもしれません。
・多様なサービスを活用する
ことは、手抜きでもなければ、罪悪感を持つようなことでもありません。
万が一、誰かに否定的な事を言われることがあっても、「大好きなママ」「大好きな赤ちゃん」であることに変わりはないので、色々な工夫を取り入れながら赤ちゃんとの生活を楽しみましょう。
著者:川原 恵
同志社大学卒業後、某大学附属校で7年間勤務。
幼稚園教諭として勤務経験(担任経験)あり。
フルタイム勤務をしながら通信制大学において資格を取得。
子どもと一緒に楽しむことが好きな、三児の母。育児中の経験を活かしフリーライターとして活動しています。
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