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1歳 触れ合い方

【こどもとの遊び】1歳の幼児とどう遊ぶ?楽しいふれあい方!

1歳ともなると、心も体も「グン!」と大きくなり、「赤ちゃん」から「こども」へと印象が変わっていきます。

泣くことで表現していた欲求や不快感も、言葉や行動で伝えるようになります。

また「お世話をする」という対象から「一緒に暮らしている」という関係に変化していく時期でもあり、一緒に楽しめることが嬉しい時期でもあります。

そんな1歳の幼児との、楽しいふれあい方を紹介していきます。

そもそも1歳児の遊びってなに?

「遊び」という言葉の語源については、別の記事でも触れていますが、子どもの年齢や親自信の成長によって、「遊び」の価値は変化していきます。

子どもにとっての遊びは、時間を過ごすために行っているものではなく、心と体の成長発達を促すものです。

遊びを通して、新しい世界を知ることや友達との関係が生まれ、育っていきます。

また、言葉も含めた表現方法を体験・獲得していく上でも、遊びには重要な役割があります。

この時期のふれあい遊びを通して、育つこと

1歳児は

・「他者への興味」
・「反応を楽しむ」
・「世界が広がったことを喜び、いろいろなことを試そうとする」

という時期です。

子どもは無意識ではあっても自分の目的を持って遊ぶ中で、様々な力を習得していきます。

日常の中にある遊びを例に「習得する力」を見ていきましょう。

ふれあい遊び

机の下に隠れて、バァ!と出てくる、誰もが想像できる遊びを例に見ていきましょう。

大人が必死に隠れたり、赤ちゃんが大人を驚かせたり…と、何度も繰り返しを楽しむこともできる遊びです。

この遊びで子どもが習得する力は、以下のように考えることができます。

① 反応してくれる大人との愛着関係、信頼感
② 他者と関わる、コミュニケーション能力
③ 隠れる、飛び出る、見る、声を出す、といった様々な動きを通して、体の神経や筋力が発達する
④ 隠れて顔を出すまでの、時間の感覚
⑤ 繰り返しを楽しむ、持続力や集中力
⑥ 大人の反応をイメージして、期待を膨らませる
⑦ 上手に隠れるために工夫することで育まれる思考力

などです。

この他にも、たくさんの力が「遊び」を通して育まれていきます。

ふれあい遊びを通して、育つこと

知的好奇心の芽生えが見える

安心する環境の中で育った子どもは、遊びの続きに期待し、知らないことをもっと試してみたい!といった「好奇心」を持つようになります。

特に、「なぜ?」という好奇心を持ち、どんな物事に対しても自分から意欲的に取り組む姿勢を持つことにつながる「知的好奇心」は、人生を生きていく上でも、とても重要です。

立って歩くようになり、体もしっかりと動くようになった1歳児という時期だからこそ、厳しいしつけよりも「知的好奇心の芽生え」を大事に関わっていくことが、生涯にわたる

「学びに向かう力」・「課題解決能力」

につながっていきます。

集中することを見守る

「あれ?どこにいる?」と思うほど、大人しく集中して遊んでいる様子を見ることはありませんか?

その遊びが、大人からすると

「意味がない」・「そんなことしないで!」

などと、歓迎できないものであることもしばしばですが、一見無意味とも思われるこの行動は、子どもにとっては立派な「あそび」であり「学び」です。

【例】
・ティッシュをちぎって床を散らかしている
・机に水をこぼして手で伸ばして水の動きを見ている
・何度も葉っぱをちぎって指でこねている…など

知的好奇心がぐんぐん伸びるように、最低限のマナーや怪我に対する配慮をしながら、集中する姿を見守ることも大人の大事な役割です。

集中することを見守る

【1歳児】知的好奇心につながる遊び方

知的好奇心を育むためには、ただ遊ぶだけでなく、

・子どもとの会話
・応答性

が重要になってきます。

お散歩をしていて、花を見つけたときに「綺麗だね」と声をかけるのと「見てみて〜何か咲いている!」と子どもが自ら気付くように仕掛けていくのでは、その後に続く興味や会話が違ってきます。

大人は知っていることが多いので、ついつい子どもに教えたくなってしまいますが、子どもが

・「初めて」
・「何だろう?」
・「面白い!」

と思える関わりが、知的好奇心の芽生えにつながっていきます。

知的好奇心につながる遊び方を紹介します。

たかいたかいで、なに見える?

準備 抱っこしても安全な環境
遊び方 子どもを、いろいろな高さで抱っこします。
大人も同じ目の高さでいることで、見えるものを共有します。
大人が一方的に「車だね」「雲が動いているね」などと言葉をかけるのではなく、子どもが注目しているものが何なのかを観察して、「何が見える?」「面白いもの見つけたの?」など、問いかけるような声かけを意識しましょう。
抱っこされ、ふれあっている安心感の中で、いろいろな高さから世界をみることを楽しみましょう。
育まれるもの ・興味があるものをじっくり見る力
・不思議だな、もっと知りたいな、と思う気持ち
・一緒に過ごしている人に伝える気持ちなど
気をつけること 足元が悪い場所や、大人の体調が悪い時などは、抱っこすることに集中するようにしましょう。

色々な音を聴いてみよう

準備 音がするもの
遊び方 生活の中にあるいろいろな音に注目して聴いてみましょう。
おうちの中にあるものや、体でも楽しむことができます。
冷蔵庫や洗濯機など、動きが見えないけれど音がしているものは、興味を持ちやすいです。
親の心臓の音は、お腹の中でも聞こえていた音なので馴染みがあるかもしれません。
育まれるもの ・色々なものに「音」があることを楽しいと思う気持ち
・身の回りにあるものへの観察力
・伝え合うことの楽しさ。
気をつけること 大きな音がするものや、熱を持つものは、避けるようにしましょう。
また、屋外で遊ぶ際は、注意散漫になりがちなので、事故などに十分注意しましょう。

あちらこちらでかくれんぼ

準備 おうちの中の安全な環境
遊び方 机の下や、洗濯カゴの中、お布団やバスタオルなど、様々なものに隠れることを楽しむ時期です。
大きな段ボールや、押入れの空間などを活用することもできます。
育まれるもの ・楽しむために工夫する力
・あそこに隠れたらどうなるだろう?という想像力
・体を動かし隠れることで育つ、身体能力
気をつけること 隠れることを楽しむことから、見えていないところで「誤飲」などの危険に繋がることがあります。
特に注意が必要なボタン電池や磁石など、子どもが飲み込めるサイズのものが落ちていないかしっかり確認しましょう。
閉じ込められてしまうことのないよう、隠れている時間の長さには十分注意しましょう。

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【小児科医師執筆】気を付けたい!子育て中によくある事故事例|赤ちゃんを守る事故防止策

1歳児 知的好奇心につながる遊び方

1歳児との遊びで注意しておきたいこと

1歳児になると、行動範囲が広くなり力も強くなることで、大人が「手に負えない」と感じることも出てきます。

その反面、成長したことへの喜びから

・「できるできる」
・「大丈夫」

と過信してしまうことで、大きな事故につながってしまうこともあります。

ちょっとした隙に、

・ベランダに出て椅子に登り転落する
・好奇心で犬を触ろうとして噛みつかれる

といった事例もあります。

以下のことに注意して、遊びを楽しむようにしましょう。

体の特徴を知る

歩けるようになったといえ、

・バランス感覚
・危険に対する認識

は、まだまだこれから育っていきます。

高いところに登ろうとして、

・バランスを崩して落ちてしまう
・登ってはみたけれど降りることができずに泣いてしまう

ということを繰り返しながら、少しずつ体が発達していきます。

走っていて、

・スピードがつき過ぎて止まれない
・足がもつれて転んでしまう

ということもありますが、成長過程の一つとして認識し、「大丈夫、大丈夫」と声をかけて見守りましょう。

繰り返しも、楽しむ

できることが嬉しくて、何度も繰り返しを楽しむ姿も、1歳児の特徴です。

・「また同じことしている」
・「飽きないのかな?」
・「こっちにもおもちゃがあるのに!」

焦らないでください

繰り返すことには安心感があり、小さな変化をつけて遊ぶことで、持続性や工夫することを身につけています。

子どもにとっては「いつも同じ」ではないのだと理解し、繰り返しを楽しみましょう。

やり尽くした後は、また違うものを自分で見つけて楽しむようになります。

大人も、ふれあうことを楽しむ

体の成長とともに、抱っこされる時間はどんどん減っていきます。

赤ちゃんのふわふわとした皮膚感覚から、筋肉質になって皮膚が頑丈になっていくことを少し寂しく思うこともあります。

大人の手を離れ、自分で世界を広げていくまでのカウントダウンです。

大人こそ、子どもとふれあうことを楽しみ、味わいたいものです。

大人もふれあうことを楽しむ

まとめ

今回は「1歳の幼児とどう遊ぶ?楽しいふれあい方!」についてお伝えしました。

言葉でのコミュニケーションはまだまだ先の楽しみですが、1歳児にしか見えていない世界があり、子どもの目や感覚を通して、大人が知ることがたくさんある時期です。

2歳、3歳になると、体の重さもあって大人にとっては負担になりやすいもの。

成長を急がせることなく、今を楽しむ、そして味わう気持ちを持ってお子さんとたくさんふれあってみてくださいね。