【こどもとの遊び】3歳の幼児とどう遊ぶ?楽しいふれあい方!
【こどもとの遊び】2歳の幼児とどう遊ぶ?楽しいふれあい方!
公開日 2022年03月14日
2歳になると、子ども自身が「自分でできるようになった」と感じることも増え、「もっとこうしてみたい!」という気持ちを表現することが増えてきます。
靴を履いたり、食事をしたりと、生活のあらゆる場面で「イヤだ!」と自己主張する姿から「イヤイヤ期」とも呼ばれることもありますが、実は大切な成長過程の一つです。
・「やりたいけれど思ったようにできない」
など、子ども自身も「挑戦したい気持ち」や「イメージと現実のギャップ」に、葛藤しているのです。
一緒に暮らしている家族にとっても、何かと面倒に感じることもありますが、自分でできるようになりたい!という気持ちを尊重しながら、穏やかに過ごしたいものですね。
そんな2歳の幼児との、楽しいふれあい方を紹介していきます。
目次
そもそも、2歳児の遊びってなに?
「遊び」という言葉の語源については、別の記事でも触れていますが、子どもの年齢や親自信の成長によって、「遊び」の価値は変化していきます。
子どもにとって、無駄な遊びはありません。
一見「意味があるの?」と思うことでも、
・「不思議だな」と思う好奇心の種を育んでいる
などするものです。
また、2歳児ともなると、それぞれの子どもの「興味」が際立ってきます。
・動物に興味がある
・お手伝いをしたがる
・ぬいぐるみで遊ぶことがお気に入り
・絵を描きたがる
など、その時々で変わることもあれば、継続することもあります。
たくさんの選択肢の中で、子どもの興味と欲求を満たせることが、2歳児にとっては大切なことです。
この時期のふれあい遊びを通して、育つこと
2歳児は
・「2〜3語文が話せるようになる」
・「生活が少しずつ自立し始める」
という時期です。
抱っこされて安心感を得たり、危険なところでは守られたりしていた存在から、自分で行動したがるようになります。
意欲満々の子どもとは対照的に、親としてはヒヤヒヤすることが増え、目が離せなくなる時期でもあります。
そんな時期だからこそ、できるようになったことを一緒に楽しみ、やってみたい!と思うことを生活の中で増やしていく遊びを取り入れたいものです。
この遊びで子どもが習得する力は、以下のように考えることができます。
② 一緒にやることの楽しさ・共感力
③ できない・でもやりたい!という挑戦心・向上心
④ 真似をしたい、恥ずかしい、知らせたい、など、他人を意識した感情
⑤ もっと知りたい!という好奇心
などです。
この他にも、さまざまな力が「生活」と「遊び」を通して育まれていきます。
人との関わりから学ぶこと
「イヤだ!」という気持ちを表現することは、子どもにとってもエネルギーがいるものです。
相手の反応によっては、叱られたり、困られたりすることもあります。
信頼する大人とのやりとりの中で、子ども自身が気持ちを表現するだけでなく「どうしたら良かったのか」を学んでいく時期でもあります。
言葉の発達と遊び
2歳という時期は、2〜3語文が話せるようになります。
また、200〜300の単語を習得するようになるため、生活の中で一つ一つの言葉に意味があることを理解し、言葉にすることに喜びを持ち始めます。
言葉を使って、いろいろなことを習得してく時期に向かっているため、遊びの中でたくさんの言葉を習得し、話すことを楽しむ機会が大切です。
また、この時期は周りにいる大人の使う言葉をそのまま習得していくため、子どもの言葉から、自分が頻繁に口にしている言葉を知ることにもなります。
・「疲れた」「もう嫌だ」「〇〇のせいで」などのネガティブな言葉
を口にしていないか、大人自身が振り返ることも必要かもしれません。
【2歳児】言葉も楽しい、ふれあい遊び方法
言葉は、椅子に座って学ぶものではなく、生活や遊びの中で習得されていくものです。
特に、体をふれあいながら、言葉を使ってコミュニケーションを図ることで、全身で物事を吸収していくことにつながります。
子どもと一緒に、言葉を使って楽しみながら、ふれあいを楽しめる遊びをご紹介します。
いろんな布で、ぎゅっぎゅっぎゅ
準備 | ふわふわ・きらきら・モコモコなど、様々な素材の布。 おうちにある、フリース素材の上着や、スカーフ、手拭いなど、布によって手触りが違うものであればOKです。 |
遊び方 | いろいろな布を集めて、顔や手で触って遊びます。 「ふわふわー」と声をかけたり、「これは?」と質問してみたりすると、会話を楽しむこともできます。 少し幼い遊びのように感じますが、ここでのポイントは、いろいろな布の感覚を言葉にして楽しむことです。 大きめの布であれば、「ぎゅっぎゅっぎゅっ」「くるくるくる〜」と言葉にしながら、子どもを包んでみてもいいですね。 |
気をつけること | 清潔な布であることはもちろん、アレルギーのあるお子さんはふわふわ系の布は避けたほうがよいでしょう。 |
育まれるもの | 色々な言葉で、 ・表現すること ・様々な布の感覚 を知る |
お風呂の中でちゃぷちゃぷ・ざぶんざぶん
準備 | お湯を張ったお風呂・洗面器 |
遊び方 | お風呂の中に一緒に入り、大人が体を前後に揺らしながら、水を揺らしていきます。 最初は「ちゃぷちゃぷ」と揺れていた水も、反復を大きくすると「ざぶんざぶん」と波を打つようになります。 湯船に船やアヒルを浮かべても楽しいですね。 「ちゃぷちゃぷ」「ざぶんざぶん」「台風だ〜」など、いろいろな言葉をかけながら楽しんでみましょう。 |
気をつけること | 楽しくなりすぎて、溺れてしまっては大変!水は少なめに張ることをお勧めします。 湯船から水が溢れてしまうこともあるため、お湯を捨てる前だと、気兼ねなく遊べるかもしれません。 子どもが一人でこっそり遊ぶようになってしまうと、溺水に繋がります。 お風呂の残り湯は、必ず抜いておくようにしましょう。 また、水に対して恐怖心のあるお子さんの場合は、洗面器やバケツなどに水を張り、手や足で楽しむことから始めてみてください。 |
育まれるもの | 体を使って、 ・身の回りのものを楽しむ ・言葉を音として楽しむ |
ゴロンゴロンの転がりあそび
準備 | 畳やマットの上、芝生など、転がっても痛くない場所。 寝る前に布団の中でも遊ぶことができます。 |
遊び方 | 子どもと少し距離をとって、一緒に仰向けに寝そべります。 「ママがゴロンゴロン」と子どもに近づいたり、「またね〜」と離れたりを繰り返します。 「次は〇〇ちゃ〜ん」と、子どもにリクエストしたり、「お次は象さん、ぱお〜ん」と、動物や乗り物に例えたりしながら、言葉のやり取りを楽しみましょう。 |
気をつけること | 大人が、子どもの上に乗ってしまうと大変危険です。 必ず、転落や圧迫などの事故が起こらないよう注意しながら行いましょう。 |
育まれるもの | ぱお〜んという音と、象という言葉といったように、 ・モノには音があることを知る ・自分のイメージで体を動かすことを楽しむ |
2歳児との遊びで注意しておきたいこと
楽しい!と思って遊んでいる時でも、何かの拍子に「イヤだ」とか「アッチ」と、意思表示をしてくることもあります。
あまりに頻繁だと、せっかく楽しんでいたのに!と思う気持ちにもなりますね。
根気のいることですが、この時期に自分の気持ちをしっかりと表現し、たくさん受け止めてもらうことが、自分の気持ちを言葉で伝えることへ育っていきます。
2歳児との遊びで注意しておきたいことを見ていきましょう。
体の特徴を知る
この時期の子どもは、頭と心と体、そして口から出ることがチグハグ…とも言えます。
・できるようになりたい!から、「手伝って」とか「教えて」という気持ちを言葉に表現したいけれどできない。
つまり、やりたいのに出来ないことで「イヤだ!」と怒ってみたり、「ぎゃ〜」と泣き出してみたりします。
例えば、【あの滑り台を滑りたい!と思っているけれど、その前の階段が怖くて登れない。】という状況があれば、大人が一緒に登って滑ってみることで、「手助けがあればできる!」という経験を積み重ねていきます。
子どもの
・やりたいこと
・手助けが必要なこと
を確認し、少しずつできることを増やしていきたいですね。
イヤイヤ期との上手な付き合い方
イヤイヤ期は、感情面や言葉だけでなく「脳が育っている」時期でもあります。
制御機能を働かせる「前頭前野」が未発達だからこそ起きる「イヤだ」という表現も、3歳を過ぎる頃から徐々に減ってきて、4歳ごろになると「あれはなんだったんだ?」とイヤイヤ期が懐かしくなるほどです。
「どうしたの?」と穏やかに聞くことで、子どもは受け止めてもらっていると感じることができますし、大人も「今はこんな時期だよね〜」と、一呼吸置くことができます。
今の大変な状況で四苦八苦してしまいがちですが、少し先の未来を想像しながら、子どもと付き合ってみてください。
まとめ
今回は、【こどもとの遊び】2歳の幼児とどう遊ぶ?楽しいふれあい方!というテーマで「イヤイヤ期」を楽しく乗り切る遊びについてお伝えしました。
子どもが成長していくと、ふれあう機会も自然と減ってきます。
体が重くなってくると、抱っこをすることもできなくなるものです。
今の時期だからこそ味わえる「イヤだ!」という表現を、寛容的に見るように心がけてみてください。
たくさんのふれあいを持ちながら、全身で成長を感じ、寝顔で癒される、そんな時期もあっという間に過ぎて、愛しい思い出になりますよ。
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