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3歳の幼児とどう遊ぶ

【こどもとの遊び】3歳の幼児とどう遊ぶ?楽しいふれあい方!

こどもも3歳ともなると、言葉でのやりとりも増え、好みもはっきりしてきます。

遊びの面でも絵本を開いたり、絵を書いたりと、自分の興味から遊びを広げていく姿を見せてくれるようになります。

そしてお友達と共感し合うことや、きまりを守ることもできるようになる反面、体の使い方や気持ちのコントロールがうまくいかず、思わぬ怪我やトラブルにつながることも少なくありません。

そんな3歳のこどもとの時間は、あっという間に過ぎていきます。

もうあと3年もすると、ランドセルを背負って入学する年齢だからこそ、共に過ごせる時間を大切にしたいものです。

今回は、好奇心旺盛な3歳のこどもにぴったりの、スキンシップを取り入れた、チャレンジ精神の育つ遊びを中心にご紹介します。

そもそも、3歳児の遊びってなに?

遊びの語源や定説は様々ですが、こどもの遊びだけでなく、大人の息抜きや社会的な場面でも使われている言葉ですね。

こどもにとっての遊びは

・心と体の成長発達を促すもの
・新しい世界を知ること
・友達との関係が生まれ、育まれること
・楽しみを持って学ぶこと
・様々な表現方法を知ること

など、成長には欠かせない要素がたくさん詰まっています。

認知面での発達も著しい3歳の時期こそ、遊びを通して様々な刺激を与えていくことが、後の発達に大きな影響を与えます。

特に、知的好奇心や非認知能力などは、この時期の大人の働きかけによって著しく育つ力です。

小学校以降の「学習」とは違う、幼児期の遊びについて、詳しく見ていきましょう。

この時期のふれあい遊びを通して、育つこと

3歳ともなると、多くのこどもが保育園や幼稚園、認定こども園に通うようになります。

平成30年の総務省統計局の調査によると、3歳児の未就園児の割合は全体の5.1パーセントとなっています。

その中には認可外保育施設や一時預かりの施設を利用しているこどもが含まれることを考えると、3歳を超えたこどものほとんどが、集団での保育を経験しているといえるでしょう。

だからこそ、この時期のふれあい遊びには、

・自分自身の存在を確認すること
・人と人との物理的な距離感を学ぶこと
・バランスよく粗大遊びと微細遊びを経験していくこと

など、重要な要素があります。

五感を意識したふれあい遊びを経験することで、身体感覚のみならず、

・自分に対する理解力
・危険を予測する能力
・様々な人や自然への興味関心

が育ちます。

いずれも、就学に向けて育みたい力とも言えるでしょう。


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遊びに必要な、3つの間

こどもにとっての遊びの重要性については、多くの大人が理解していると考えられますが、こどもの遊びを充実させる環境についても押さえておきましょう。

こどもの遊びには、3つの間が必要だと言われています。

「3つの間」とは

1.「時間」
2.「空間」
3.「仲間」

です。

こどもの遊びを成立させる要件とも言われいます。

ゆったりと流れる、そしてじっくりと遊び込める時間。

イメージを広げ、体も頭もフル回転にできるだけの空間。

そして、遊びの発展には不可欠である仲間。

現代においては確保することが難しいものでもありますが、充実していくことは十分に可能です。

没頭することで育まれる力

次に、没頭することで育まれる力について見ていきましょう。

没頭とは、他のことを忘れて熱中することであり、のめり込む、夢中になる、という言葉に言い換えることもできます。

自分の好きなことや面白いと思う遊びを見つけ、時間を忘れて遊ぶ経験は、幼児期のこどもにとって必要な経験の一つです。

ブロックでもぬりえでもブランコ遊びでも、おもちゃや環境に「遊んでもらう」「暇をつぶす」ではない、自ら関わって面白さを見つけていくことでもあります。

この経験こそが

・「粘り強さ」
・「探究心」
・「工夫する力」

につながっていきます。


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没頭することで育まれる力

【3歳児】スキンシップとチャレンジを取り入れた遊び方

3歳児は、乳児期から幼時期に移行する時期でもあり、保育施設においても保育士の配置基準が大きく変わるタイミングです。

6名の子どもに対して1名の保育士が配置されていたところから、自治体によって差はありますが、20名のこどもに対して1名の保育士で対応するという基準になります。

そのことを見越して、2歳児の段階で、排泄や食事、お着替えなどの基本的な生活習慣の自立に取り組んでいきます。

しかし、生活面での自立は進んでも、まだまだ3歳のこどもです。

大人との関わりやスキンシップの中で安心を感じながら、小さなチャレンジを積み重ねていく発達段階でもあります。

この時期のこどもにこそ必要な、スキンシップとチャレンジを取り入れた遊び方を見てみましょう。

抱っこできるかな

準備 ママやパパ、兄弟など、慣れ親しんだ人
遊び方 はじめに、こどもを先に抱っこし少し力を加えながら「ぎゅ〜」「ムギュ〜」などと、擬音で話しかける。
次に、「お次は、ママを抱っこできるかな〜」と声をかけ、こどもに抱っこしてもらう。
好きな歌や言葉、音などを加えながら、抱っこし合う気持ち良さや体からの圧力、言葉遊びを楽しむ。
アレンジ 「次は、ママはトマトになりました!」「ぎゅーってされると、つぶれちゃうよ〜!」など、ものや動物に喩えて、言葉とイメージも加えて遊ぶこともできます。
また、お気に入りのぬいぐるみなどを使っても楽しめるでしょう。
気をつけること 息が苦しくなったり、体が傷んだりしないよう、適度な力で楽しみましょう。
また、こどもが無理をして大人を持ち上げようとすることで、バランスを崩すことのないように注意しましょう。
感染症対策の面での注意も必要です。
育まれるもの ・スキンシップによる精神的な安定。
・人との関わりの心地よさ。
・力の加減を知る。
・チャレンジしてみる気持ち。
 

触ってみよう、いろいろな手

準備 ママやパパ、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟、ペット、ぬいぐるみ、フィギュアなど
遊び方 こどもの手で、相手の手の平や、甲を触らせる。
こちらの方から「おてて貸して〜」と声をかけて、子どもを誘って遊んでもいいかもしれません。
アレンジ 手のひら、指、爪など、部分を意識して触ってみることで、より細かく興味を持って触ることができます。
他にも、暗い場所で触ってみたり、手と手ではなく足と足などで体の違う部位で触れてみることで、違う感覚を味わうこともできます。
軍手や手袋をつけて触ってみるのも楽しいでしょう。
気をつけること つねったり引っ張ったりすっるのではなく、優しく触れましょう
感染症対策の面での注意も必要です。
育まれるもの ・温もりを感じ、優しく触れること。
・体の同じ部分でも、年齢によって違いがあるということに興味を持つ。
・観察したり経験したりしたことを言葉にする力。
 

たたんでたたんで、新聞紙

準備 新聞紙・人数×1畳程度のスペース
遊び方 新聞紙を広げ、半分に折って立つ。また半分に折って立つ。
これを繰り返し、小さく畳んでも立てた人が勝ち。
アレンジ 音楽をかけて、楽しい雰囲気を作る。
新聞紙でなく、布でも応用できます。
気をつけること 新聞紙をたたむことをこども任せにしていると、大きさがバラバラになったり、早めに諦めてしまったりすることがあるため、手を添えることも必要です。
勝ち負けのある遊びが苦手なこどももいますので、楽しむことを目的にしておくことをお勧めします。
育まれるもの ・指先の器用さ。
・立つことでのバランス感覚。
・半分にする、うまく立つための思考力、チャレンジしてみる気持ち。

【3歳児】スキンシップとチャレンジを取り入れた遊び方

3歳児との遊びで注意しておきたいこと

3歳児ともなるとこどもの個性や、経験によるさまざまな違いが見えてきます。

ついつい、同じ年齢のお友達の成長やネットでの情報などと比べてしまうこともあるかもしれません。

できる・できないにこだわりすぎると、こどもにとって「遊び」ではなく

・「やらされていること」
・「トレーニング」

になってしまいます。

目の前のお子さんの姿や興味、楽しさを感じていることを観察しながら、ふれあい方を探していくことが大切です。

また、せっかくの楽しいふれあいですので、次の2点にも注意しましょう。

体の特徴を知る

3歳になると、大きく体を動かして遊ぶようになり、

・高いところに登る
・ケンケンをする
・簡単なおにごっこができる

ようになります。

一方で、これまでの経験や、体の作りによって、できることの差が生まれてくる頃でもあります。

3歳としてではなく、これまでの体験や経験、普段の体の使い方などから、遊びを選んでいくことで、怪我や事故の心配をすることなくふれあい遊びを充実させることができます。

また、お子さんは体を動かすことが好きですか?

自分で動くことが大好きな子どももいれば、ゆったりとしたペースで過ごすことに心地よさを感じるこどももいます。

こどもがみんな、そしていつでも元気に走り回るものだ、と考える大人も少なくはありませんが、お子さんの体の特徴から考えて、無理のない遊びを探しましょう。

子どもの発想を広げる言葉がけ

3歳のこどもたちは、絵本の世界に入り込んだり、イメージの世界を楽しむことについても、大きな力を持っています。

これは、知っている言葉や聞いたことのあるお話が増え、頭の中で想像する力が育っていることの成果でもあります。

・体に触れながら「ぷにっ」「むにゅ」など、いろいろな言葉や音で表現する
・絵本のストーリーを参考にごっこ遊びなどを経験していく

ことで、イメージ力と言葉での表現力がぐんぐんと育ってきます。

「〇〇だね」という言い切りの言葉がけだけでなく

これ、なぁんだ?
おいしいってどんなあじ?

など、問いかけることを増やしていくことで、こどもの発想や思考力が育っていくことにもつながります。

まだまだ子どもであることを忘れずに

生活面での自立が進むと、少しだけ手が離れたように感じ、嬉しかったり寂しかったりするものです。

言葉の数も増え、自分の経験を話すこともできるようになると、こども同士で遊ぶ機会も多くなります。

しかし、まだ生まれて3年の子どもです。

五感もまだまだ敏感で、言葉以外の

・「視覚」
・「触覚」
・「嗅覚」
・「味覚」

といった感覚から得ている情報や感覚も多く、大人が意識して関わったり言葉をかけたりすることで、全身を使って遊ぶことができます。

イヤイヤ期を経て育った

・「自立心」
・「想像力」
・「人と関わる力」

なども心に留めながら、全身で楽しむふれあい遊びを意識して取り入れましょう。

3歳児との遊びで注意しておきたいこと

まとめ

集団の中でこそ育まれる社会性や、コミュニケーション能力、規範意識も芽生え、遊びの幅に広がりが生まれるこの時期。

・次はこれができるようになってほしい
・お兄ちゃんなんだから
・そろそろお勉強したほうがいいかしら?

と先に先にと焦る気持ちがのぞくこともありますが、遊びの中で、学ぶことがまだまだたくさんある時期です。

スキンシップとチャレンジを意識して、この時期ならではの遊び、ふれあい方を大人も一緒に楽しんでいきましょう。

振り返ると、懐かしくて幸せな時間になることは間違い無いです。