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生後5か月~生後8か月 遊び方

【赤ちゃんとの遊び】0歳(生後5か月~生後8か月)の乳児とどう遊ぶ?楽しいふれあい方!

たくさん飲んで、眠って、泣いて、成長していく赤ちゃん。

家族に見守られながら、一回りずつ大きくなり、毎日違う表情を見せてくれます。

そんな生後5か月~生後8か月の時期だからこそ、楽しんで欲しいふれあいあそびをご紹介します。

そもそも、0歳児の遊びとはなに?

遊びの語源や定説は様々ですが、子どもの遊びだけでなく、大人の息抜きや社会的な場面でも使われている言葉ですね。

子どもにとっての遊びは

・心と体の成長発達を促すもの
・新しい世界を知ること
・友達との関係が生まれ、育まれること
・楽しみを持って学ぶこと
・様々な表現方法を知ること

など、成長には欠かせない要素がたくさん詰まっています。

また、保育士のバイブルとも言える「保育所保育指針」の中では、乳児の保育内容の取り扱いの一つに「身近な環境に興味や好奇心をもって関わり、感じたことや考えたことを表現する力の基盤を培う」と、記されています。

これらのことから考えてみると、赤ちゃんにとっての遊びは、「心と体と頭を働かせて、成長を助けるもの」とも言えるかもしれません。

遊びは、赤ちゃんの機嫌を良くするためのものや、暇な時間を埋めるためのものではないと、理解しておきたいところです。

生後5か月~生後8か月の成長とあやし方のポイント

腰が座ってお座りできるようになる生後5か月~生後8か月の時期。

離乳食も始まり、歯が生えてくる頃でもありますね。

この頃の赤ちゃんは、手足を動かせるようになったことが嬉しくて、

・抱っこしてくれている大人の服や髪を引っ張る
・自由にしたいと泣きわめく

などします。

だからこそ、ふれあい遊びをとりいれて、感覚を刺激することで反応も大きくなってきます。

関わりから世界を広げる

人は他者と関わるとき、様々な言葉や表情を使います。

赤ちゃんに関わる時にも、さまざまな言葉や表情を使う事は、赤ちゃんが感情を育む上で重要な役割を果たしています。

泣いている、という状況に対して「よしよし」となだめるだけでなく

「どうしたの?」
「嫌なことがあったの?」
「眩しかったかなぁ」

など、赤ちゃんの感じていることや思っていることを言葉にしていきましょう。

関わり方によって、赤ちゃんが受け止められていることを感じれば、言葉の意味を理解しやすくなり、世界が広がることにつながります。

楽しくふれあうために大切なこと

楽しくふれあうためには、大人も赤ちゃんも、穏やかな気持ちでいることが大切です。

特に、大人がイライラしていたり悲しい気持ちでいると、呼吸や心臓の音を通して赤ちゃんに伝わります。

赤ちゃんが泣いている時こそ「大丈夫、大丈夫」と自分にも言い聞かせ、落ち着いた気持ちでいるように心がけましょう。

赤ちゃんの時期は、子育て人生の中でも、あっという間に過ぎていきます。

・「将来のため」
・「発達にいいから」

などプレッシャーを感じすぎず、「今」のこの時を楽しんでくださいね。

楽しくふれあうために大切なこと

【生後5か月~生後8か月】
0歳 体を動かす遊び

生後半年にもなると、起きている時間も長くなり、少しずつ筋肉が増えて体のつくりもしっかりしてきます。

そして、自分で体を動かすことが楽しくなってくるこの時期。

寝返りが始まりコロコロと転がったり、興味があるものを見つけては、体全体で移動しようとしたりします。

この移動のことを「ずりばい」と言います。

体を「引きずる」と「這う」を組み合わせてできた言葉です。

うつ伏せ寝の状態から、腕や背筋を使って上半身を起こせるようになった赤ちゃんが、全身を使っていろいろな方向に移動するようになることを言います。

首・肩・腕の筋肉や、握力・体幹を鍛えることにつながる、大切な動きです。

刺激が増える時期でもあり、ちょっとした仕掛けで、集中して遊んでいる様子が見えることもあります。

ここでは体を動かす遊びを通して、親子で楽しむ方法を見ていきましょう。

【0歳児との遊び方】
くすぐり遊び

赤ちゃんはくすぐり遊びを通して、自分の体にあるいろいろな場所や、それぞれ感じ方が違うことを知っていきます。

また、仰向けで大人と顔を合わせるので、お父さんやお母さんの表情や声も、細かく受け取っています。

赤ちゃんと一緒に楽しみましょう。

月齢 生後5か月~生後6か月
遊び方 床や畳に、カーペットやバスタオルなどを敷き、赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
手を使って、赤ちゃんをくすぐります。脇の下や足の裏、首など大人でもくすぐったい場所はもちろん、掌やひざ、おなかなど、体のいろいろなところをくすぐってみましょう。
「ここはどうかな〜」「おなかぽんぽ〜ん」など、赤ちゃんにも伝わるように声をかけながら楽しみましょう。
注意事項 人によっては、手が大きく、ゴツゴツしていることもあります。
敏感な赤ちゃんには、痛かったり怖かったり感じてしまうこともあるので、自分の手の感覚や、ちょうどいい力加減を知っておくようにしましょう。
声の大きさにも、気を配ってみてくださいね。
また、笑わすことが目的になってしまうと、赤ちゃんの体力が消耗し過ぎてしまうことがあります。
強弱をつけながら、ふれあうことを目的に楽しむようにしましょう。
発展 くすぐり遊びは、手だけはなく、
・ぬいぐるみ
・フワフワした布
などを使って遊ぶこともできます。

自分で動けるようになってきた赤ちゃんが「きゃっきゃっ」と喜ぶ声を頼りにしながら、色々なもので楽しんでみるのもいいですね。

【0歳児との遊び方】
ぎゅーぎゅーあそび

ぎゅーぎゅーあそびでは、赤ちゃんが手に力を入れて遊ぶことで、

・手の筋力
・手のひらに力がこもること

を感じています。

握るものによって「強く」「優しく」などの強弱も感じていることでしょう。

月齢 生後7か月~生後8か月
遊び方 物をつかむようになり、握力がつき始める時期。
ズリバイやお座りができるようになったら、
・太めの紐
・ハンカチ
などを使って、ひっぱりあいっこをしてみましょう。
お気に入りのおもちゃや、身近にあるものでも十分楽しめる遊びです。
綱引きをイメージするとわかりやすいですね。
注意事項 強く引っ張りすぎることは、脱臼の心配が出てきます。
他にも、体のバランスが崩れて怪我が起きてしまったり、楽しい遊びが不安な気持ちへ変わってしまう可能性もあります。
言葉や表情でのコミュニケーションも楽しみながら、引っ張ることだけに集中してしまわないことも、大切です。
発展 手を使って遊ぶことで、離乳食時の「手づかみ食べ」や「フォークを握ること」にもつながります。
また、発展した遊び方として、紐の片方を持ちで床の上で蛇のように動かし、赤ちゃんがつかまえる楽しみ方もあります。
「クネクネ〜」「ニョロニョロ〜」など、効果音をつけると、楽しい気持ちが倍増します。
 

【0歳児との遊び方】
のびのび・さすさす・ぱちぱちぱち

赤ちゃんは言葉にしなくても、全身でいろいろな感覚を得ています。

一緒にいて安心する大人とのふれあいによって、言葉の意味を理解し、自分でも動いてみようとします。

「自分で動きたくなる」ような関わりを探っていきましょう。

月齢 生後7か月~生後8か月
遊び方 お座りができるようになっていれば、赤ちゃんを膝の上に座らせて、鏡に向かいます。
「のびのび〜」と、赤ちゃんの腕をつかんで体を伸ばしながら声をかけてみましょう。
その他にも、
・体をさすって「さすさす〜」
・手を叩いて「ぱちぱちぱち〜」
など、いろいろな動作を繰り返します。
大人が2人いる場合は、膝に抱く人と、赤ちゃんと向き合って遊ぶ人で役割を分けてみてもいいですね。
注意事項 鏡が割れたり、倒れたりしないように気をつけておきましょう。
壁やクローゼットに備え付けられている鏡であれば、割と安全ですが、立てかける仕様の全身鏡などは不安定な場合もあるので、注意が必要です。
また、小さな鏡だと全身が映らず赤ちゃんに伝わりづらいかもしれません。
鏡は危ないものなので、必ず大人と一緒に楽しむようにしてくださいね。
発展 赤ちゃんが好きな歌に合わせて、鏡の前で歌ったり、体を揺らしたりすることも楽しめる時期です。
言葉だけでなく、
・動物の声真似
・「ぞうさん」や「アイアイ」などの童謡
も取り入れてみましょう。

体を動かす遊び

【生後5か月~生後8か月】
赤ちゃんとの遊びで注意しておきたいこと

この時期の赤ちゃんは、体が自由に動かせるようになったことで、興味の範囲が広がります。

だからこそ、楽しく遊ぶには注意しておきたいこともあります。見ていきましょう。

赤ちゃんの体の特徴を知る

「お座りができるようになって欲しい。」という、大人の気持ちが先走り、無理に座らせてしまっていることがあります。

腰が不安定なうちは、椅子ではなく膝に抱いて、赤ちゃんの負担を軽減するようにしましょう。

・寝返りが楽しくて壁にぶつかる
・ずりばいによって腕の皮が剥けてしまう

こともあります。その時は慌てずに、対応してくださいね。

赤ちゃんに無理をさせていないかを確認する

赤ちゃんの反応が嬉しくて、ついつい長い時間遊び過ぎてしまい、睡眠時間を確保できなかったり、機嫌が悪くなってしまっては本末転倒。

ゆったりと過ごす時間は、赤ちゃんにも大人にも必要です。

体の成長に沿って、

・遊び方
・時間の長さ

を変えていきましょう。


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赤ちゃんとの遊びで注意しておきたいこと

まとめ

今回は、生後5か月~生後8か月の赤ちゃんとのふれあい遊びについて、まとめてみました。

赤ちゃんの成長によって、大人の関わり方も変わってきます。

まだまだ「お世話」も必要な時期ですが、体を動かし、行動したいと思う時期です。

・ポット
・水の入ったコップ
・割れやすいガラス

など、生活スペースにある危険をなるべく減らし、赤ちゃんの意思で動くことを応援できるようにしたいものです。

行動範囲が広がることで、興味が湧いたり楽しみが増えたりと、赤ちゃんの頭と心の中も、とっても賑やかになっています。

赤ちゃんの世界が、少しずつ広がっていくことを楽しみながら、生活の中での遊びを充実させていきましょう。