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離乳食中期(生後7か月~8か月)モグモグ期のポイント!量・進め方・食材

離乳食に段々と慣れてきて、生後7か月頃になると離乳食の中期になります。

離乳食中期は「モグモグ期」ともいわれ、ゴックンをすることに慣れてきたら、少しだけすりつぶし方を粗くしてみましょう。

他にも、中期になったら食べる量や味付けなども少しずつ変わってくるようになり、食材の幅も少しずつ広がっていきます。

今回は、そんな離乳食中期についてまとめていきます。

離乳食中期(生後7か月~8か月)の進め方

離乳食初期同様、中期もまだ母乳やミルクを飲んでいる時期です。

この時期から、2回食が始まっていきます。

授乳と食事のタイミングなどをみていきましょう。

離乳食中期のスケジュールは?

授乳と食事のスケジュールの例を見ていきましょう。

Yさんの離乳食中期のスケジュール(生後7か月)
AM7時 ミルク
AM9時 離乳食
AM11時 ミルク
PM2時 ミルク
PM5時 離乳食
PM7時 ミルク
PM10時 ミルク

このように、中期は離乳食を1日2回あげるようにします。

これはあくまでも例です。

まだ生活リズムが整っていない時期なので、絶対にこの時間!と決めるのではなく、なにかあったときにすぐ受診できる時間内である程度で決めてあげるといいでしょう。

母乳やミルクは、欲しがったときに欲しがるだけ与えても問題ありません。

生後7か月~生後8か月:与えるときのコツは?

【離乳食のコツ】ベビーチェアで食べる

生後7か月頃になると、腰が据わっておすわりができるようになります。

そのため、ベビーチェアで落ち着いて食事をすることをおすすめします。

床か足乗せ板に足がつくようにし、1人で座らせましょう。

【離乳食のコツ】スプーンはやや斜め上に引き抜く

赤ちゃんが口を閉じた後、やや斜め上に向かって引き抜いたほうがうまく食べさせることができます。

口から食べたものが出てきたら、スプーンでサッと取り除いてあげましょう。

【離乳食のコツ】スプーンを奥まで入れすぎない

食べ物がこぼれないようにと、スプーンを奥まで突っ込むと吐き戻しの原因になります。

スプーンは下唇に乗せて、奥まで入れすぎないように注意しましょう。

【 関連記事 】
【医師執筆】赤ちゃん・新生児の吐き戻し対処法|気を付ける事と受診が必要な目安

【離乳食のコツ】食べるペースは赤ちゃんに合わせる

食べるペースは赤ちゃんに合わせ、口の中が空になってから次のスプーンを運びましょう。

離乳食中期(生後7か月~8か月)の進め方

離乳食中期(生後7か月~生後8か月)の食事量・固さ・味付け

離乳食中期になると、食べる量や固さ、味付けなども少しだけ変わってきます。

離乳食初期の頃と比較していきましょう。

量はどのくらい食べる?【離乳食中期:生後7か月~生後8か月】

お粥 50g~80g
うどん 50g~80g
パン 15g~20g
にんじん 20g~30g
豆腐 30g~40g
魚・肉 10g~15g
1/3(卵黄1個)

離乳食初期はお粥が30gしか食べなかったのに比べ、約20~30g増えます。

にんじんなどの野菜が15gしか食べなかったのに比べ、約5g~15g増えます。

豆腐などは5g~10gしか食べなかったのに比べ、約20g~30g増えます。

このように、離乳食初期と離乳食中期では食べる量が大幅に増えます。

しかし、離乳食中期になったからとはいえ、急に増やすと完食できないため、少しずつ増やしていくようにしましょう。

食材の固さは?【離乳食中期:生後7か月~生後8か月】

離乳食初期では、にんじんやかぼちゃなどの野菜はやわらかくなるまで加熱して、つぶしてからさらによく裏ごしをしてペースト状にしていましたが、離乳食中期ではすりつぶし方をほんの少しだけ粗くしてみましょう。

離乳食中期になっても食材はよく加熱して、舌でつぶせる豆腐くらいの固さを目安にします。

まだまだ食べる練習をしている期間なので、飲み込みやすいようにとろみをつけましょう。

味付けは?【離乳食中期:生後7か月~生後8か月】

離乳食初期では、調味料は使わずに素材の味を楽しんできましたが、離乳食中期になるといろいろな味にチャレンジできるようになります。

ごく少量ずつ調味料を入れて、風味豊かにしていきましょう。

かなり薄味にすることを心がけることが大切です。

離乳食中期(生後7か月~生後8か月)の食事量・固さ・味付け

離乳食中期(生後7か月~生後8か月)のおすすめ食材

離乳食中期になると、離乳食初期よりは食べられる食材が増えていきます。

いろいろな食材にチャレンジしていきましょう。

食べられる食材と調理法、レシピなどをまとめていきます。

炭水化物【離乳食中期:生後7か月~生後8か月】

炭水化物は、お粥のほかに、パンや麺類(そうめんやうどん、スパゲッティ)なども食べられるようになります。

・お粥は7倍粥
・パンは小さくちぎって粉ミルク(調乳済み)やスープでサッと煮る
・麺類はやわらかく茹でて、米粒大に刻む

と良いでしょう。

7倍粥の作り方
材料 ・ごはん 15g
・水   50㎖
作り方 ①鍋にご飯と水を入れて弱火にかけ、蓋をして約20分加熱する。
②ふっくらしたら火を止め、蓋をして約7~8分蒸らす。
③粗熱が取れたらすりつぶす。

納豆おろしうどんの作り方
材料 ・うどん     30g
・納豆(ひきわり) 10g
・大根      30g
・だし汁     30㎖
作り方 ①うどんはやわらかく茹で、2~3㎜の長さにカットする。
②納豆をざるに入れ、サッと湯をかけて粘りをとる。
③大根は皮をむいておろしてざるに入れ、ざるごと鍋に入れてサッと茹でる。
④1に2と3を盛りつけ、だし汁をかける。

炭水化物【離乳食中期:生後7か月~生後8か月】

野菜・果物【離乳食中期:生後7か月~生後8か月】

野菜は

・大根
・にんじん
・かぼちゃ
・たまねぎ
・かぶ
・とまと
・ブロッコリー

などを与えます。

いずれもよく煮て刻んだり、粗つぶしにして調理しましょう。

他には

・ほうれん草の葉先
・キャベツ
・白菜

なども食べることができます。

やわらかく煮て、細かく刻みましょう。

果物は

・バナナ
・いちご
・りんご

などを与えます。

おろしたり、つぶしたりして小さく刻んであげましょう。

離乳食中期にたべさせてはいけないものもあります。

×中期に食べさせてはいけない野菜

長ネギ、ニラ、小ねぎ、セロリ、ごぼう、タケノコ、もやし、アボカド、キノコ類、にんにく、しょうが
など

×中期に食べさせてはいけない果物

栗、プルーン、いちじく、マンゴー、パイン、フルーツ缶詰
など

次に、レシピを紹介していきます。

かぶとりんごのサラダの作り方
材料 ・かぶ     15g
・りんご    15g
・とうもろこし 5粒
・みず     30㎖
作り方 ①かぶとりんごは皮をむき、粗めのみじん切りにする。
②とうもろこしは粒に分け、みじん切りにする。
③小鍋に1と2、水を入れ、やわらかくなるまで煮詰める。

ブロッコリーとトマトのチーズ乗せの作り方
材料 ・ブロッコリー  10g
・じゃがいも   10g
・トマト     10g
・とろけるチーズ 1/2枚
作り方 ①ブロッコリーとじゃがいもを2~3㎜程度にカットしてやわらかく茹でる。
②トマトは湯むきをして、皮と種を取り除き、2~3㎜程度にカットする。
③1と2を耐熱皿に入れ、とろけるチーズを上にのせて電子レンジで約30秒加熱する。

タンパク質【離乳食中期:生後7か月~生後8か月】

離乳食初期では魚は白身魚しか与えられませんでしたが、白身魚に慣れた離乳食中期になると赤身魚にチャレンジできます。

いずれも細かくして加熱したものを与えましょう。

他には、脂身の少ない肉やアレルギーに注意しつつ全卵なども与えてみましょう。

ささみは凍らせてすりつぶし、全卵は完全に加熱したものを与えましょう。

白身魚であれば、

・たら
・ひらめ
・カレイなど。

赤身魚であれば、

・マグロ
・鮭など。

肉は、鶏肉(脂身の少ないささみが適している)。

他には離乳食初期同様、

・豆腐
・納豆

などが与えられます。

【 関連記事 】
【小児科医師執筆】赤ちゃん・乳児の食物アレルギー(ミルク・離乳食)|よくある症状と注意点

×中期に与えてはいけないもの

ぶり、アジ、いわし、さんま、さば、はんぺん、ししゃも、すりみ、えび、かまぼこ、魚肉ソーセージ、カニ、イカ、タコ、貝類、カキ、たらこ、いくら、うなぎ、豚挽き肉、豚肉、牛肉、牛ひき肉、ベーコン、ハム、ソーセージ、おから、厚揚げなど。

次に、レシピを紹介していきます。

たらのシチューの作り方
材料 ・ほうれん草     10g
・にんじん      10g
・たら        10g
・野菜スープ     15㎖
・粉ミルク(調乳済み) 10㎖
作り方 ①ほうれん草とニンジンを茹で、細かくみじん切りにする。
②たらを茹でて骨を取り除き、身をほぐす。
③鍋に1と2、野菜スープ、粉ミルクを入れて一煮立ちさせる。

鶏ささみペーストの作り方
材料 ・鶏ささみ 10g
・だし汁  15g
作り方 ①鶏ささみの筋をとり、やわらかくなるまで茹でる。
②火が通ったら、細かく刻み、すりつぶす。
③だし汁を加えて滑らかにする。

〇鶏ささみとマカロニのクリーム煮の作り方
材料 ・マカロニ      15g
・ほうれん草     10g
・にんじん      10g
・ささみペースト   10g
・粉ミルク(調乳済み) 30㎖
・片栗粉       適量
作り方 ①マカロニ、ほうれん草、にんじんをやわらかく茹で、みじん切りにする。
②1とささみペーストを鍋に入れ、粉ミルクを入れて一煮立ちさせる。
③水溶き片栗粉を入れてとろみをつける。

乳製品【離乳食中期:生後7か月~生後8か月】

離乳食初期同様、ヨーグルトは無糖のものを与えます。

離乳食中期になると、カッテージチーズも食べられる時期になるので、チャレンジしてみましょう。

ポテトサラダの作り方
材料 ・じゃがいも    40g
・にんじん     10g
・ブロッコリー   10g
・ヨーグルト(無糖) 20㎖
作り方 ①じゃがいもとにんじんは皮をむき、約5㎜に角切りする。
②ブロッコリーは茎を取り除き、花らい(穂の部分)を茹で、みじん切りにする。
③1を耐熱皿に入れ、ラップをかけて約3分加熱し、フォークなどでつぶす。
④3に、2とヨーグルトを加えて混ぜ合わせる。

さつまいものヨーグルトパン粥の作り方
材料 ・さつまいも     15g
・食パン       2/3枚
・ヨーグルト(無糖)  適量
・粉ミルク(調乳済み) 適量
作り方 ①さつまいもの皮をむき、やわらかく茹でたらマッシュする。
②食パンは耳を取り除き、細かくちぎる。
③1と2とヨーグルトを混ぜ合わせ、水分量が足りなければ粉ミルクを加える。

カッテージチーズの作り方
材料 ・ヨーグルト(無糖) 50g
・レモン汁   2滴
作り方 ①ヨーグルトを耐熱皿に入れ、電子レンジで約20秒加熱して、レモン汁を垂らし、よく混ぜる。
②茶こしにキッチンペーパーを敷き、受け皿を下に置く。
③茶こしに、1を注ぎ、水が切れるまで約15分放置する。
④下に水が溜まっていることを確認し、キッチンペーパーをぎゅっと絞る。

乳製品【離乳食中期:生後7か月~生後8か月】

冷凍ストックの仕方【離乳食中期:生後7か月~生後8か月】

離乳食が開始されると、毎回ペーストから作るのが大変になってきます。

そこで、ペーストした食材を冷凍してストックしておく方法があるので、やり方をまとめていきます。

まず、冷凍ストックをするときに大切なことが4つあります。

①新鮮な食材を使用する。
②密閉容器に蓋をして平らに冷凍する。
③調理後は、よく冷ましてから冷凍庫に入れる。
④一週間以内で使い切る。

これらを守って冷凍ストックを作りましょう。

冷凍ストックをするときにおすすめ容器は、製氷皿です。

蓋のついた製氷皿にペーストした食材を入れ、冷凍します。

製氷皿ではなくても、ベビー用品売り場に行けば、冷凍ストック用の容器が売っています。1つあればおすすめです。

冷凍ストックの仕方【離乳食中期:生後7か月~生後8か月】

離乳食を食べない!食べなくなったときの解決策

離乳食初期はパクパク食べていたのに、離乳食中期になると急に食べなくなった!と悩むママは結構多いものです。

そこで、原因についてみていきましょう。

食材が固い

食材が固さを確認してみましょう。

食材を茹でる前にみじん切りをしている場合、手順を変えてみるといいかもしれません。

1.食材をだしで煮る
2.鍋から取り出し、みじん切りにする。
3.鍋に戻して一煮立ちさせる。

食材の大きさ

食材が大きいと、食べてくれない可能性が高いほか、窒息の原因にもなります。

中期になったからといって、食材を粗くしすぎないように注意しましょう。

食材の滑らかさ

食材が滑らかであるほど、飲み込みやすくなります。

まだまだ食べる練習の時期ですので、滑らかさを調節することも大切です。

また、他にも

・離乳食の進み方が早すぎる
・なかなかおなかが減っていない

などの原因もあげられます。

赤ちゃんの成長は早いので、2週間後くらいにまたチャレンジしてみましょう。

おなかが減っていない可能性があるときは、授乳時間を見直してみると効果的です。


【 関連記事 】
赤ちゃん・乳児・幼児の食事量!月齢別なかなか食べない時の原因と対処法

食べなくなったときの解決策

まとめ

離乳食中期についてまとめてきました。

この時期になると、

・おすわり
・ハイハイ

ができるようになります。

動きが増えてくると、消化活動も盛んになるため、おなかがすく頻度も多くなる子がいます。

ミルクを与えすぎると、離乳食を食べてくれなくなる原因となるので注意してくださいね。

段々と目が離せない時期になり、離乳食を作る時間も大変になるかと思います。

そんなときは、無理をせずに、市販の離乳食もうまく活用してみてはいかがでしょうか?

赤ちゃんの栄養バランスがしっかりと考えられているため、忙しいママの手助けとなるでしょう。

親子で食事を楽しみ、ご飯を食べることは楽しいことなんだと教えてあげられるといいですね。