【こどもとの遊び】3歳の幼児とどう遊ぶ?楽しいふれあい方!
【医師監修】3歳児とは?乳幼児の成長・発達・睡眠時間・生活リズム
公開日 2022年04月01日
基本的な生活習慣が身につき、「自分のことは自分で」できることが多くなる3歳児。
言葉や社会性が発達して、他者とのかかわりも増えてきます。
もうすぐ集団生活が始まる子や、すでに始まっている子もいるでしょう。
ママは一緒に生活する中で、「お世話」をするよりも「見守る」ことの方が増えてくるかもしれません。
ママが安心して3歳児の生活を楽しむために、乳幼児の成長の様子や生活についてまとめました。
目次
3歳児の成長と発達
乳児の頃に比べると、身長や体重の増え方はゆるやかになってくる3歳児。
赤ちゃんの身体の成長と発達について、具体的に解説していきます。
【3歳児】乳幼児の体重・身体の成長
厚生労働省が平成22年に行った乳幼児身体発育調査によると、3歳児の身長、体重の平均値は以下の通りとの結果が報告されています。
●3歳0~5か月
身長 | 88.8~101.8㎝ |
体重 | 11.72~17.43㎏ |
身長 | 87.7~100.6㎝ |
体重 | 11.04~16.76㎏ |
●3歳6~11か月
身長 | 92.0~105.8㎝ |
体重 | 12.42~18.82㎏ |
身長 | 90.9~104.5㎝ |
体重 | 11.83~18.27㎏ |
母子手帳にある成長曲線グラフに、年齢ごとの身長、体重をマークして成長具合をチェックしてみるといいでしょう。
あくまでも平均のめやすなので、多少外れているからといって過度な心配をする必要はありませんが、下限、上限のラインから大きくそれていて気になる場合は
・予防接種
の際に医師に相談してみましょう。
【3歳児】乳幼児の発達
運動
3歳になると、全身のバランス感覚が高まってきます。
・少し高さのあるところから、ジャンプして降りられる
・三輪車やキックバイクなどで楽しく遊べるようになる
など、思いっきり体を動かして遊ぶことができるようになります。
ちょっとしたけがが増えやすい時期でもあるので、
・絆創膏
を常備しておくと安心です。
言葉
2歳後半ごろから、
・「ひこうき ブーン とんでる」
といった「三語文」が出るようになってきます。
3歳になると、さらに語彙が増え、言葉のキャッチボールができることが増えてきます。
大人の言葉を模倣して使ってみたり、
「どうして?」
という質問をたくさん投げかけてきたりします。
ママやパパ、周りの色々な人が話すこと、身の回りに起こるさまざまなことに興味津々で、たくさんのことを吸収しています。
・答えるのが難しいことを次々と質問される
などしてママは少し困ってしまうことがあるかもしれません。
全てに対応するのは大変ですが、常に「正しい」答えを出してあげられなくても、共感し、一緒に考えることで
・さらに好奇心がわく
など意欲が高まることにつながります。
生活
手先が器用になり、知能も発達してきたことで、指先を使った細かい動きができるようになってきます。
・丸と線を組み合わせてお絵かきができる、人の顔なども表現しようとする
・ハサミ、のり、折り紙などの道具を使うことができる
・簡単なルールを理解して遊ぶことができる
個人差があり、慣れないうちは
・間違ったやり方をしてしまうこと
も多いでしょう。
慌ただしい日々の中だと、つい大人が先回りしてやってあげたくなってしまうこともありますが、なるべく様子を見守りながら声をかけてあげると「自分でできた」という達成感を得られるようになります。
【3歳児】乳幼児の食事は?
食事
3歳児になると、乳歯もほぼ生えそろっており、咀嚼して食べることが上手になってきます。
幼児食も後期に入り、大人と同じメニューを取り分けて食べられることも増えてきます。
辛い味のものや塩分が高いものは、仕上げの味付けの前に分けておきましょう。
色々な食材が食べられるようになりますが、まだ飲み込む力やかみ砕く力が不十分のため、食品によっては
・気管などに誤って入ってしまう「誤嚥(ごえん)」
のおそれがあります。
・ぶどうやミニトマトなどの丸いものは、カットして出す
・姿勢よく、よく噛んでゆっくり食べる習慣をつける
といった注意が必要です。
また、節分豆やナッツ類は、軽くて乾燥しているため気管に入りやすいです。
5歳以下には砕いた状態でも与えないようにと消費者庁が呼びかけています。
【3歳児】乳幼児の睡眠時間は?
体力がついてくるので、お昼寝をしないことも多くなってきます。
ただ、
・特に活動的に過ごして疲れた日
などはお昼寝をする場合もあります。
無理のないタイムスケジュールを心がけて、睡眠時間を確保しましょう。
3歳児との生活リズム・スケジュール
【3歳児】乳幼児とママの過ごし方は?
3歳児とママが過ごす1日のスケジュールの一例を参考までに記しています。
7:00 | 起床 |
8:00 | 朝食 |
9:00 | 身支度、遊び |
10:00 | お散歩、公園、支援センターへ |
11:00 | 帰宅 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 遊び、お手伝い |
14:00 | 遊び |
15:00 | おやつ |
16:00 | 遊び |
17:00 | お風呂 |
18:00 | 夕食 |
19:00 | 室内遊び、絵本、お片付け |
20:00 | ねかしつけ |
遊びの延長で、毎日の生活の中に「お手伝い」を取り入れてみてもよいでしょう。
・洗濯物の取り込み
・タオル、自分の衣服をたたんでもらう
など、3歳児でもできることは色々あります。
強制するのではなく、一緒に楽しんでするのがポイントです。
また、集団生活に向けて「お片付け」の習慣も身につけておきたいところです。
・わかりやすく、簡単な動きでできる収納方法を取り入れる
などの工夫をして、お片付けへのハードルを下げてあげましょう。
毎日完璧な状態にならなくても、
今日はとくにお部屋がきれいで気持ちがいいね
おもちゃも自分のおうちに帰れて喜んでるね
など声かけしながら、自然と自分からやりたくなるような気持ちを育みましょう。
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【3歳児】乳幼児との遊び
簡単なルールを理解できるようになってくるので、
・宝探し
・おにごっこ
なども少しずつ決まりごとを守りながら楽しめるようになってきます。
お友達とは、同じ空間にいて同じおもちゃを使いながらも交流はあまり見られなかった「並行遊び」から、徐々にやりとりをしながら遊ぶ「連合遊び」をするようになってきます。
それぞれの性格やこれまでの経験から、
・おもちゃの貸し借りがスムーズにできない
こともよくありますが、無理にさせるのではなく、
・安心感を与える
などして様子を見守りながらサポートしましょう。
【3歳児】乳幼児との生活の注意点
3歳児になると、夜から朝までぐっすり眠ることが増えたり、まとまった時間遊びに集中したりできるようになってきます。
そのような時に、「口呼吸」になっていないか気にかけておきましょう。
・テレビを見ている時や遊びに集中している時、口がポカンとあいていることが多い
など、気になる場面はないでしょうか。
風邪で鼻が詰まっているなどの一時的な症状ならそれほど心配ありませんが、ずっと続くのは子どもの体にとってよくない影響を及ぼすことがあります。
たとえば、
・口から菌が入りやすいため、虫歯や口臭、風邪などの原因になる
・口周りの筋肉が発達しにくく、歯並びに影響が出る
・集中力を必要とする際に、ボーっとしてしまうことがある
といった弊害が出てしまう可能性があります。
原因はいくつか考えられ、
・アレルギー性鼻炎により鼻呼吸がしにくい
・生まれつき扁桃腺(へんとうせん)が大きく空気が通りにくい
などその子によって異なります。
・よく噛んで食べることを心がける
・お口の体操などを普段から心がける
などしても改善される兆候がなければ、習慣だけが原因でない場合があります。
日ごろの生活に支障がないと見過ごしてしまいがちですが、気になる状態が続く場合は、かかりつけの小児科や耳鼻咽喉科、歯科で相談してみましょう。
3歳児のママが気を付けるべきこと
集団生活や児童館などでお友達と接する機会が増えてくると、
・ママ友の言葉に影響を受けたりしやすくなる
ようなこともあるかもしれません。
・お友達と関わってリーダーシップがとれる子
・たくさんの習い事をして色々な事が器用にできる子
といった子達と出会うことで、これまではのんびりゆっくりわが子との時間を楽しんでいたママも、急に焦るような感覚をおぼえることもあるでしょう。
意識の高そうなママが、
・実際にその子が力を発揮しているところ
を目の当たりにして、「このままでいいのかな」と不安になってしまうこともあるかもしれません。
子どもの成長のスピードは、月齢以外にも、兄弟構成や環境、気質などさまざまなことの組み合わせで変わってくるものです。
子育てをしていく上で「よそはよそ、うちはうち」の基本を忘れずに過ごしたいですね。
自分たちの家庭が大切にしている「軸」は何かを再確認してみてもよいでしょう。
目の前のわが子と向き合って
・大切に思っていること
を言葉で伝えてあげることも大切です。
まとめ
3歳児は、
・帰ってきたら手を洗う
・食事の時間を楽しむ
などといった基本的な生活習慣を身につけることが大切な時期です。
そうした日常や遊びの中からその子の
・得意なこと
・自ら進んでできること
などが見つかることも多いでしょう。
3歳は、色々な事が自分でできるようになるため成長を感じやすいですが、人生はまだスタートしたばかりでこれからの方がずっと長いですよね。
「今」だけを切り取ってとらわれるより、これからの成長を楽しみにしながらたくさんの愛情を注いであげましょう。
著者:川原 恵
同志社大学卒業後、某大学附属校で7年間勤務。
幼稚園教諭として勤務経験(担任経験)あり。
フルタイム勤務をしながら通信制大学において資格を取得。
子どもと一緒に楽しむことが好きな、三児の母。育児中の経験を活かしフリーライターとして活動しています。
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