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赤ちゃんのインフルエンザ|予防接種は何歳から?気を付けたいこと
公開日 2022年03月02日
更新日 2022年02月28日
寒い時期が近づくにつれて流行り出すのが「インフルエンザ」ですよね。
赤ちゃんがいるご家庭は「子どもがかかったらどうしよう。予防接種は受けた方がいいのかな…」と心配になるパパママも多いでしょう。
そこで今回は、インフルエンザの予防接種は何歳から受けられるのか、気を付けたい副反応などにについて、詳しく解説していきます。
目次
赤ちゃんにインフルエンザ予防接種は必要なのか
そもそも、赤ちゃんにインフルエンザの予防接種は必要なのでしょうか。
インフルエンザの予防接種は任意の接種なので、余計に気になる方も多いはずです。
赤ちゃんは大人と比べて体力がなく、かかったときに重症化しやすいことが心配ですよね。
また、予防接種を受けても抗体がつきにくいので、かかってしまう可能性もあります。
しかし、予防接種を受けておけば重症化する可能性を下げることが期待できます。
集団生活で過ごしているお子さんや、上に兄弟がいる場合、1歳を過ぎると外出も増えるのでインフルエンザにかかる可能性もあります。
その点を踏まえて「受けるかどうか」検討してみてください。
インフルエンザ予防接種は何歳から?
インフルエンザ予防接種は生後6か月から受けられます。
1歳過ぎた時期から接種するお子さんも多いですが、集団生活で過ごしている場合や上に兄弟がいるお子さんは、生後6か月から接種をしても良いかもしれません。
赤ちゃんがまだ生後6か月になっていない時期にインフルエンザが流行っている場合は、パパやママが予防接種を受けておきます。
そして、次流行るシーズンからお子さんが受けるようにするなど、予定を考えておきましょう。
まずは一緒に生活している家族が赤ちゃんに感染させないように気を付けることが大切です。
赤ちゃんのインフルエンザ予防接種の時期や回数、間隔は?
満13歳未満までのお子さんは、インフルエンザ予防接種を2回受けなければいけません。
ただし、13歳以上のお子さんでも医師から「2回接種が必要」と判断された場合は2回受けることができるので詳しいことはかかりつけ医に相談しましょう。
2回目は1回目から2〜4週間の間隔をあけてから接種してください。
免疫がつくのは2回目を受けてから2週間ほど経過してからになるので、流行り始める前に2回目の接種は終わらせておくようにします。
インフルエンザの流行は11月〜3月が一般的なので、それまでに予防接種を済ませておき、遅くても12月初旬までには終わせておきましょう。
インフルエンザ予防接種を2回受けなければいけない理由
13歳未満のお子さんが2回接種しなければいけない理由は、抗体の上昇をより確実にするためです。
13歳以上のお子さんは1回受けただけで抗体の上昇が見られたので、1回接種となります。
ただし、9歳以上のお子さんや近い時期にインフルエンザにかかった方、毎年接種している方なら1回でも良い場合もあるので、自分で判断せずかかりつけ医に相談してみてください。
インフルエンザ予防接種の効果が持続する期間はどれくらい?
ワクチンを接種してから抗体が持続する期間は、約3~4か月間とされています。
また、ワクチンを接種してから1予防に必要とされる抗体が得られるまでに約2~3週間かかるとされているので、12月までにはワクチンの接種を済ませておきましょう。
予防接種を受けてもインフルエンザに感染することもある
予防接種を受けたからといって「インフルエンザに100%感染しない」ということはありません。
しかし、重症化を防ぐ効果は期待できるので予防接種はとても大切です。
インフルエンザ脳症や重度の肺炎にかかり、入院しなければいけない場合や命にかかわる危険性もあります。
そういった点も踏まえて、予防接種はかからないために受けるのではなく重症化を予防することが目的としておきましょう。
赤ちゃんがいるご家庭はお子さんにうつさないため予防接種以外にも、手洗いうがいや外出時はマスク着用を心がけましょう。
インフルエンザ予防接種において気を付けたいこと
インフルエンザワクチンの予防接種を受けるにあたり、気を付けなければいけないことがいくつかあります。
予防接種において注意すべき点を紹介していくので、参考にしてみてください。
赤ちゃんの体調が良くないときはインフルエンザ接種はやめる
インフルエンザの予防接種は、赤ちゃんの体調が良いときに受けましょう。
少しでも普段とは様子が違ったり、鼻水や咳が出るなどの風邪症状があったり、体調が悪い場合はかかりつけ医に相談の上、接種するかの判断をしてもらいます。
まずは朝からお子さんの様子を観察して、ふだんと変わらないかを確認しましょう。
少しでも気になることがあれば、自己判断はせずにかかりつけ医に質問しましょう。
他の予防接種との時期を確認しておく
赤ちゃんは特に予防接種の種類や回数が多く、忘れやすいので注意が必要です。
ワクチンによって接種する時期や回数、間隔も違うので、しっかりスケジュールを立てておかなければいけません。
「何が何だか分からなくなってしまった」ということもありますが、母子手帳にも接種した際に記載されるので、そこも確認しながら計画を立てていきましょう。
スケジュールの立て方が分からない場合は、かかりつけの小児科などで聞いてみてください。
インフルエンザ接種後に起こりうる副反応
予防接種を受けるにあたり、一番心配なことと言えば「副反応」ではないでしょうか。
副反応というのは、予防接種を受けた後に起こりうる想定外のことを指します。
赤ちゃんによくみられる副反応が下記の通りになるので、チェックしてみてください。
・接種した部位が赤く腫れる
・風邪のような症状(軽症)
これらの症状は、時間が経つにつれて収まるのであれば特に問題はありません。接種後の様子をしっかり見守ることが重要です。
インフルエンザ予防接種後に起こりうる重い副反応
予防接種後、ごくまれに重い副反応の症状が出る場合があります。どのような副反応なのかチェックしてみてください。
・血圧の低下 ・冷や汗
・嘔吐
・じんましん
・唇の腫れ
・意識の低下
これらの重い副反応は予防接種を受けた直後に起こりうることが多いので、接種後30分は必ず病院で待機して様子を見ましょう。
卵アレルギー持ちの赤ちゃんは重い副反応が出る可能性があるので、予防接種を受ける前に必ずかかりつけ医に「卵アレルギーがあります」ということを伝えて、接種するかどうか判断してもらってください。
副反応が起きたときの対処法
副反応がでたときの対処法をいくつか紹介していきます。
予防接種を受けた直後や当日は特に様子を見る必要があります。
「絶対に大丈夫」という考えは持たずに接種後は、ちょっとした変化もキャッチするように注意が必要です。
こんな症状が出たときはすぐに医療機関へ
一般的に出やすい副反応(発熱・腫れ)に関して、下記のような症状が出たときは医療機関へ連絡してください。
予防接種後に重い副反応が発症した場合は経過観察などせず、すぐにかかりつけ医へ連絡しましょう。
発熱
発熱は予防接種をした日より、数日後〜1週間後に発症することが多く、赤ちゃんの機嫌が悪くなかったら様子をみても問題はないでしょう。
しかし、発熱後に赤ちゃんの機嫌が悪かったり、その他の症状がでたりした場合は予防接種をしてもらった病院へ連絡をして指示を受けてください。
腫れ
インフルエンザ予防接種を受けた後、接種した箇所が赤く腫れる場合があり、その部分を冷やすことはOKですが、強く押さえるなどの刺激を与えてはいけません。
赤く腫れた部分がどんどん広がる場合は、予防接種をしてもらった病院へ連絡をして指示をうけてください。
副反応はインフルエンザ予防接種後いつまでに出るのか
副反応は予防接種を受けてすぐ出る場合もあるので、接種後30分は接種した病院内か近くで安静にして様子をみましょう。
その後、24時間以内に発症することが多く、数日後や1週間後に出たということもあります。
赤ちゃんは体調が悪くても自分の口で伝えることができないので、大人の方がしっかりと赤ちゃんの様子を観察しなければいけません。
強烈なアレルギー反応は?
ワクチンに含まれる成分が原因でアレルギー反応が見られる場合があります。
予防接種を受けた箇所が赤く腫れ、全身に発疹が発症し呼吸が苦しくなるほどの重いアレルギー症状が起こることもあるようです。
じんましんや発疹が出ても、
・息苦しそうな症状などがない場合
は急いで病院へ連れていく必要はありません。
そういった症状が出たときは予防接種を受けた病院に連絡をして指示をうけてください。
見るからに重たい症状が出た場合は救急車を呼びましょう。
ただし、そういった重症のアレルギーが発症するときは接種後すぐに出ることが多いので、帰宅後に出ることはめずらしいかもしれません。
【小児科医師執筆】赤ちゃんの予防接種|注意点や副反応・接種のスケジュール
まとめ
赤ちゃんはインフルエンザにかかってしまうと重症化が心配ですが、予防接種を受けることで重症化リスクを下げることが期待できます。
赤ちゃんが予防接種を受けることに不安を感じていたパパやママも、少しは気持ちが楽になったのではないでしょうか。
インフルエンザ以外の予防接種とのスケジュールをしっかり立てて、副反応のリスクも考えながら接種するかどうかかかりつけ医と相談してみてください。
予防接種後は必ずお子さんの様子を見るようにして、少しでもおかしい場合があれば予防接種を受けた病院に連絡をして指示に従いましょう。
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