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新生児~生後4か月 遊び方

【赤ちゃんとの遊び】0歳(新生児~生後4か月)乳児とどう遊ぶ?楽しいふれあい方!

子どもが生まれ、家族が増えることは大きな喜び。

そして「子育てという長い道のり」が始まることでもあります。

母親としても、初めてのことばかりで戸惑うことも多い時期ですが、赤ちゃんにとって人生がスタートする時です。

赤ちゃんだけでなく、お母さんもお父さんも楽しい時間を過ごせるように「遊び」を切り口に、見ていきましょう。

そもそも、0歳児の遊びとはなに?

遊びの語源や定説は様々ですが、子どもの遊びだけでなく、大人の息抜きや社会的な場面でも使われている言葉ですね。

子どもにとっての遊びは

・心と体の成長発達を促すもの
・新しい世界を知ること
・友達との関係が生まれ、育まれること
・楽しみを持って学ぶこと
・様々な表現方法を知ること

など、成長には欠かせない要素がたくさん詰まっています。

また、保育士のバイブルとも言える「保育所保育指針」の中では、乳児の保育内容の取り扱いの一つに

「身近な環境に興味や好奇心をもって関わり、感じたことや考えたことを表現する力の基盤を培う

と、記されています。

これらのことから考えてみると、赤ちゃんにとっての遊びは、「心と体と頭を働かせて、成長を助けるもの」とも言えるかもしれません。

遊びは、赤ちゃんの機嫌を良くするためのものや、暇な時間を埋めるためのものではないと、理解しておきたいところです。

一生を左右する、五感の発達

「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」の五感は、人間が幸せに、そして安全に生きていく上でとても重要な感覚です。

大人になるにつれて映像で理解したり、文字を読むようになるため、五感の中でも視覚を使うことが増えてきます。

視覚は、情報を収集する感覚のうち80%を超えるとも言われています。

次いで、10%前後の情報収集を聴覚に頼っていますが、残りの嗅覚・味覚・触覚については、意識して使わない限り、衰えていってしまいます。

歳を取ると味が濃くなる。ということも、その一つと言えるでしょう。

赤ちゃんがまだまだ敏感に反応するうちに、「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」の五感の中でも特に衰えやすい、嗅覚・味覚・触覚を意識した刺激を遊びに取り入れることで、感覚が育っていきます。

新生児~生後4か月の成長とあやし方のポイント

新生児~生後4か月という時期は、大人の手助けがなければ生きていくこともままならない時期です。

泣くことで、空腹や不快感を伝え、大きな腕に包まれて、安心感の中で育っていきます。

生まれてきたばかりの赤ちゃんはまだ視覚が弱いため、体全身で様々なことを感じ取ります。

・「成長にいいから」
・「教育的に必要」

ということではなく、お母さん・お父さんも全身を使って楽しむつもりで、ふれあい遊びを行いましょう。

大人になり衰えてしまった感覚を呼び覚ます、いい機会になります。

眠っている時間も多いので、起きている時間にたくさんふれあうことが大切です。

実際、どのように赤ちゃんとふれあえばいいのか、具体的にみていきましょう。

新生児~生後4か月の成長とあやし方のポイント

【0歳児:新生児~生後4か月】五感を刺激する遊び方

五感の中でも「嗅覚・味覚・触覚」が研ぎ澄まされている事はお分かりいただけたと思います。

赤ちゃんとのふれあいは、遊びとして取り入れること、日常の中で少し意識して行うことができます。

この章では、『五感』を刺激する具体的な遊びのやり方を紹介します。

【0歳児との遊び方】ぎゅぎゅぎゅ

ふれあい遊びの中でも、特に手軽にできる「ぎゅぎゅぎゅ」。

何度も繰り返して遊んでいるうちに、

・赤ちゃんの中で好きな刺激が出てくる
・機嫌が治る

などします。

小さくてとてもかわいい指先や体に刺激を与えて、赤ちゃんと一緒にいろいろな感覚を楽しみましょう。

対象月齢 0.5ヶ月〜
使う感覚 触覚・聴覚・視覚・嗅覚
遊び方 赤ちゃんの腕や、足を、大人の手で優しく握り体に刺激を与えます。
「ぎゅぎゅぎゅ」の他にも「ぎゅぅ〜」「ムニムニ〜」「よしよし」「さらさら」など、いろいろな言葉で表現し、ふれあいを楽しみましょう。
注意事項 皮膚や筋肉が、まだまだ弱い時期なので、強い刺激は避けましょう。
特に、絹どうふを触るようなイメージで、繊細にふれあってください。
発展 1歳を超えると、言葉の意味をよく理解していきます。
また、体の体感や筋肉もしっかりしてきますので「こちょこちょあそび」や「ころころあそび」(子どもと一緒に転がったり、子どもを転がしてみたり…)などに発展させることもできます。

【0歳児との遊び方】おおなみこなみ

対象月齢 0.5ヶ月〜
使う感覚 触覚・聴覚・視覚・嗅覚
遊び方 赤ちゃんを腕にだき、波をイメージして左右に揺らす。
縄跳びの時に歌ったわらべうた「おおなみこなみ」をアレンジして「おおなみこなみで風が吹いたら、ざぶーん」などと口ずさむと、大人も楽しい気持ちになります。
海の音を流したり「ざぁ〜」などと声をかけてみてもいいですね。
体でふれあうことと、音を楽しむことの両方を意識してみましょう。
注意事項 激しく揺らす事は危険です。
優しいリズムで、赤ちゃんが落ち着いて過ごせるように表情を見ながらふれあいましょう。
発展 1歳、2歳と年齢が上がるにつれ、体の動かし方がダイナミックになってきます。
向かい合って抱き合った状態で座り、子どもの背中に手を回して、前後に揺れながら楽しむこともできるようになります。

【0歳児との遊び方】キラキラ追いかけっこ

対象月齢 0.5ヶ月〜
使う感覚 聴覚・視覚
遊び方 ・サンキャッチャー
・光を反射するモビール
・ベッドメリー
・ガーランド
など、赤ちゃんが色や光を楽しむものを用意します。
赤ちゃんを抱っこして、用意したものに自然の光を当てながら「綺麗だね」「キラキラ光っているね」など声をかけ一緒に目で追います。
ただ抱っこするだけでなく、一緒に声をかけたり目で追うことで、ふれあいながら感覚を楽しむことができます。
大人の腕の中で安心して過ごせる時期だからこそ、同じ目線で一緒に楽しめるふれあいをしたいですね。
注意事項 目を痛めてしまうので、直接太陽や強い光を見ることはやめましょう。
また、ビー玉やガラスなど、赤ちゃんが飲み込んでしまうような小さなものは、手の届かないところに保管しましょう。
電話に出たり、落ちたものを拾ったりなど、ちょっとした隙に誤飲につながってしまった例もあります。
発展 「光と影」「色」などを意識した遊びを通して、自然に対する感覚や観察力・イメージ力などが育ちます。
絵を書いたり、影絵遊びにつながる遊びの一つです。

五感を刺激する遊び方

【新生児~生後4か月】赤ちゃんとの遊びで注意しておきたいこと

新生児~生後4か月の頃は、感覚がとても敏感です。

ちょっとした気温や湿度の変化で

・機嫌が悪くなる
・体調を崩しやすい

ので、表情や反応をしっかりと見ておきましょう。

また、嗅覚や触覚もとても敏感です。

言葉にしなくても、誰に抱かれているかわかっています。

緊張や、気持ちが他に行っているなど、抱っこしてくれている人の状態も、体全身で理解しています。

最近では

・スマートフォンの普及
・リモートワーク化

が進み、家の中でも目を奪われてしまいやすいものが増えていますが、

・授乳
・おむつ替え
・赤ちゃんと遊ぶとき

は、しっかりと目を合わせ、言葉をかけながら、身も心も向けるようにしましょう。

大きくなるにつれて視覚や聴覚に頼るようになるからこそ、この時期こそは体にふれあって、愛着関係を育みたいものです。

赤ちゃんのリズムに合わせよう

新生児~生後4か月の頃は、大人と比較して眠っている時間がとても長い反面、授乳の間隔は短いことが特徴です。

普段は夜、7〜8時間まとまって眠っているお母さんも、この時期は赤ちゃんのリズムに合わせて生活していることでしょう。

大人のタイミングで「遊んであげる」という考えを手放し

・「赤ちゃんのリズムに合わせて」
・「今なら少し遊べるかな」

というタイミングを見つけていきましょう。

機嫌と体調をみよう

大人の私たちも、機嫌が悪かったり、体調が悪い日はありますね。

それと同じように、赤ちゃんも機嫌が悪い日もあれば、体調が優れないこともあります。

ただ大人のように言葉にして人に伝えることや、自分の状態を把握することは、まだできません。

大人が、観察力と想像力を働かせることが大切です。

基本的には

・季節の変わり目
・雨が続く時
・寝起き
・嫌な匂いがするとき

など、大人の私たちが不快感を感じるものに反応します。

また、着ている服の素材が嫌だったり、アクセサリーのついている腕に抱かれていて、痛いと感じていたりすることもあります。

大人よりも感覚が研ぎ澄まされているので、大人が察知しないものに反応しているということを頭に置いておきましょう。

体調については、

・体温
・食欲
・寝ている時間の長さとリズム
・おしっこや便の回数・量・色・匂い

など、基本的なものを測っておきましょう。

また赤ちゃん一人ひとり、体の状態は違います。普段の様子がわかっていることも大切です。


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赤ちゃんの機嫌と体調

まとめ

今回は、0歳の乳児との楽しいふれあいあそびについてまとめました。

新生児~生後4か月の頃は、大人が心を寄せて注意深く観察してみると、日々目まぐるしく成長していることがわかります。

心も体も穏やかな状態を保ちながら、楽しいふれあいを、日常に取り入れていきましょう。

そして、小さい時に親が口ずさんでいた歌が、心の中に残っていることもありますね。

動画やCDは便利ですが、親の声にはかないません。

優しい声で口ずさみながら、赤ちゃんとの生活を楽しんでいってくださいね。